高速道路の利用は「24時間以内」!? ETCゲートが開かなくなるのは本当? 長時間滞在がNGになるケースとは

長期滞在するとなぜETCゲートで止められる?

 長時間滞在でETCゲートが開かなくなるという対策が行われている原因として、「SA/PAの不正利用」が関係しているといいます。

 今まで多くいわれていたのが、上下線共用や徒歩でアクセス可能なSA/PAなどで、上り下り両方から来た車両のETCカードを入れ替えることで、走行距離を短く見せて正規料金を支払わないケースです。

 ただし、現在ではIC通過時にカメラでクルマのナンバー情報を読み取っているため、ほぼ不正利用ができない仕組みとなっています。

SA/PAの不正利用防止が目的か(イメージ)
SA/PAの不正利用防止が目的か(イメージ)

 それより最近問題となっているのが、SA/PAでの長時間放置車両です。たとえば友人たちとSA/PAで待ち合わせ、合流後に1台のクルマに乗り換えて、使わないクルマは長時間SA/PAに駐車したままにしてしまう事例が多発。

 いわゆる「相乗り」という行為ですが、特に大人数で遠方の行楽地へ向かう場合に、そういった不正利用が増えているといいます。

 こういった行為が増えており、近年は取り締まりが強化されつつあります。そして、長時間放置が発覚した場合は警察に通報され、取り締まりの対象にもなるとNEXCOなどの有料道路の公式サイトにも記載されています。

 いくら無料で駐車可能とはいえ、SA/PAは公共スペースです。車両の長時間放置は本来の休憩利用者の妨げにもなりますし、保安上から考えても好ましくありません。

 1台ずつ正しく走行するか、または自宅まで迎えに来てもらって一緒に出かけるのが良いでしょう。

 では、不正利用と疑われないためにできることはあるのでしょうか。

 たとえば仮眠が長引いてしまった場合や、いくつもの路線を乗り継いだ結果として長時間(&長距離)利用になった場合、併設された宿泊施設やキャンプ場を利用した場合などは、レシートや領収書をもらっておけば説明を求められたときに証拠として提出することができそうです。忘れずに保管しておくことをお勧めします。

※ ※ ※

 NEXCO東日本だけでなく全国の高速道路・有料道路は不正通行の取り締まりを強化しており、正当な理由がなくて長時間の不正滞在をしてしまうと痛い目に遭うこともありそうです。

 とはいえ、眠かったり、体調が優れないのに無理して走行を続けたりするより、しっかりSA/PAで休息を取ることも重要です。

 常識的な使い方では気にすることはありませんが、ゲートが開かない場合でも慌てずに、係員に説明できるようにしておくのが良いでしょう。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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