トヨタが新型「ランクル250」を発表! スクエアデザイン採用だが… サイズ似た「ランクル300」と何が違うのか
トヨタ「ランドクルーザープラド」に代わるモデルとして、新型「ランドクルーザー250」が初公開されました。兄貴分に当たる「300系」もあります。両車はどう違うのでしょうか。
プラドに代わり新型ランクル250登場!
2023年8月2日に世界初公開されたトヨタ新型「ランドクルーザー250(ランクル250)」は、これまでラインナップされていた「ランドクルーザープラド(プラド)」に代わるモデルとしてデビューする予定です。
新たにランクル250が登場する訳ですが、「ランドクルーザー」としては2021年に全面刷新した「300系」も存在します。
どちらもランクルの名前を冠していながら別車種として扱われることが多く、大型のランクル300系に対して、ひと回り小さいプラドはその弟分という印象でした。
では、新型ランクル250とランクル300の違いはどこにあるのでしょうか。
その歴史からそれぞれの生い立ちを振り返ってみると、ランクルは1951年に「TOYOTA BJ型」として登場しました。
以降70年以上にわたって世界各地で販売され、「どこへでも行き、生きて帰ってこられること」を本質とし、信頼性、耐久性、悪路走破性を世界中のユーザーの使用実態に基づいて鍛え上げ進化しています。
一方のプラドの歴史はまだ浅く、初登場は1990年のこと。登場当時のリリースには「スーパーハイブリッド4WD」をテーマに開発されたと記されていて、都会的なファッション性と本格的4輪駆動車の機動性・実用性を高い次元で両立させることを目標としていました。
ランクルの名に恥じない悪路走破性はそのままに、タウンユースを中心としたオンロード性能や、乗用モデルとしての実用性を高めたのがプラドという訳です。
最新技術を導入したフラッグシップワゴンという立ち位置のランクルに対して、プラドは悪路走破性をベースに、快適性を与えて生活と実用を支えるライトデューティモデルに位置づけられてきました。
ライトデューティといっても、プラドはランクル譲りのラダーフレームを採用し、高いオフロード性能を有する4WDシステムを採用。ランクルよりも本格派ではないかもしれませんが、一般的なSUVに比べれば十分に本格派といえ、ほとんどの人はプラドのオフロード性能で満足できるはずです。
今回発表された新型ランクル250も、これまでのランクルプラドの系譜を受け継いだモデルとなっています。
フルモデルチェンジで大きく掲げられた言葉が「原点回帰」でした。これまでのプラドは代を重ねるごとに高級かつ豪華にシフトする傾向にありましたが、そこから原点回帰し、新型ランクル250では質実剛健を追求してユーザーの生活と実用を支えるクルマを目指したということです。
従来モデルよりも悪路走破性を大幅に向上させているのはもちろんですが、悪路走行時でもハンドルが取られにくく、低速域の取り回し性能の向上やレーントレーシングアシストを備えた電動パワーステアリング(EPS)を搭載。
加えて、スイッチ操作でフロントスタビライザーの状態を切り替えて、トヨタブランド初となる悪路走破性とオンロードでの乗り心地や操縦安定性を両立するSDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)など、オフロード/オンロードどちらの性能も向上させる新たなシステムが採用されているのがプラドの原点を思わせます。
デザインに関しても、外装は水平基調を採用することでランクルらしいシルエットとしつつ、内装は高級・豪華な雰囲気からリアルオフローダーらしい機能性を感じさせるものへとシフト。
ランクル300と同じTNGA GA-Fプラットフォームを採用した新型ランクル250のボディサイズは全長4925mm×全幅1980mm×全高1870mmに拡大され、兄貴分のランクル300とほぼ変わらない立派な体格に生まれ変わりました。
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原点に返った新型ランクル250は、2024年前半に国内導入される予定だといいます。
多くの人の目に触れるのが今から楽しみな1台だといえるでしょう。
デザイン