そもそも国道とはなに？

　普段利用している道路には高速道路や〇〇道路などさまざまな種類の道路があります。
　
　代表的な道路の種類として「国道」と呼ばれるものがありますが、なかには、全長が200m以下と短い「謎の国道」も存在します。

　道路にはさまざまな種類があり、よく耳にするものとして高速道路や県道、そして国道などが挙げられます。

　高速道路の定義はインターチェンジを設けている自動車専用道路です。

　その中でも東名高速道路や名神高速道路などの高速道路国道と、首都高速道路や名古屋高速道路などの都市高速道路が該当します。

　また、都道府県道は県内の主要道路のうち、知事が認定し、かつ都道府県が管理する道路のことです。

　そして、国道は主要都市と市を結ぶ動脈的な役割を果たす道路で、国が管理をおこないます。

　国道には一般国道と高速国道の2種類があり、前述で記載した高速道路国道は以前は国が管理していましたが、現在は民営化されてNEXCOが運営を引き継ぐことになりました。

　一般国道は1号から507号まで存在しますが、全部で459路線しかなく、59号から100号、109号から111号、214号から216号は欠番となっています。

　ちなみに欠番がある理由のひとつに、「一級国道（高速道路国道と同様の役割の道路）」は1桁から2桁、「二級国道（重要都市と一級国道につなぐ道路）」は3桁と番号を割り当てたことがあるためです。
　
　道路の長さの規定には「総延長」と「実延長」があって、総延長は起点間をつないだ全体の長さに対して、実延長は国道の重複区間や建設により使えない区間、船舶を利用して渡る区間を除いたものです。

　すべての国道をつないだ総延長距離は6万6123km、実延長距離は約5万5826kmとなっています。

　なお総延長が最も長いのが鹿児島県から種子島、奄美大島経由で沖縄県まで結ぶ、国道58号で879.6km。

　実延長で距離が最も長いのは、東京都中央区から青森県長島までの実延長854.9kmで、現在使用されている現道部分だけでも742.5kmを結ぶ、国道4号です。

　実延長で最も長い国道4号線ですが、重複区間や海上区間、未使用区間などのすべてを含めた「総延長」で日本一長い道路は、鹿児島県の種子島、奄美大島を通って沖縄を結んでいる「国道58号線」です。

　全体の7割が海上区間のため、実際の道路は短いですが、海を含めた総延長は「875.7km」になり、国道4号を抜いて日本最長になります。

　このように日本には様々国道が存在しますが、比較的に距離が短い「港国道」と呼ばれるものも存在します。

　これはどのような道路なのでしょうか。