なぜ「プラド後継ではない?」 トヨタ新型「ランクル250」世界初公開! 何が凄くて300系との違いは… 徹底解説!
パワートレインは様々!? ランクル初のハイブリッドも採用!
パワーユニットはグローバルで以下の5種類が用意されました。
・2.7Lガソリン:良品廉価ベーシックパワートレーンで、日常域での扱いやすさを改善。
・2.4Lガソリンターボ:新開発のTNGAパワートレーンにより、のびやかで力強い走り・静粛性・環境性能を実現した量販型ガソリンパワートレーン。
・2.4Lガソリンターボハイブリッド:オフロードはもとより、発進から登坂・トーイング時まで全域でワンランク上の加速性能と環境性能を両立。上級版電動パワートレーン。
・2.8Lターボディーゼル:燃費・力強い走りで定評のある1GDと8ATの組み合わせにより、オフロード/オンロードでの扱いやすさを向上。(一部国・地域で6ATを継続設定)
・2.8Lターボディーゼル(48Vシステム):1GDの特徴に加え、市街地や渋滞時の実用燃費を向上。上質で静かなエンジン始動と、スムーズな走り出しも実現。
中でも注目は、2.4リッター直列4気筒ガソリンターボ+モーターのフルハイブリッドシステムが、ついにランクルのパワーユニットに加わったことです。
ランクルの電動化については、その信頼性を心配する市場の声もありましたが、時代の流れを鑑みて、ついに導入に踏み切りました。
このシステムは、すでに発売されているトヨタ「タンドラ」、そしてこれから発売予定の「GX」と基本は同じものだと言います。
ですが、ランドクルーザーというブランドの信頼性を落とさぬように、さらに耐久性、信頼性の面で強化されているようです。
なおハイブリッド車は当初は北米、中国市場で先行販売され、いずれ日本でも発売される予定です。
メカニズムの進化では、注目すべき点がいくつもあります。
1番大きなことは、エンジンと駆動系に加えて、サスペンションの減衰力(AVS)も統合制御されるようになったことです。
オフロードでは、乗り心地の確保という点に加えて、タイヤをいかに路面に押しつけるかという命題がサスペンションに課せられます。
250系は300系同様に、H4はドライブモードセレクトで減衰力調整ができるだけでなく、L4にシフトするとモーグル専用の制御を行います。
モーグル地形では、対角線上のタイヤ2輪だけが接地するというシーンがよくあります。
この時に空転している(接地性が不足している)2輪のダンパー現素力を調整することで、タイヤのトラクションを回復させる試みを行うということです。
ランクルには元々、ブレーキLSD式のトラクションコントロールが付いているので、これらのすべての制御が行われれば、HTやAT系のタイヤでも高い悪路走破性が期待できます。
ランクルの伝家宝刀「マルチテレインセレクト」も、当然ながら進歩しています。従来は4Lのみでの作動でしたが、4Hでの作動も可能になりました。
これは、北米や豪州など、高速で原野を走りたいというユーザーにニーズに応えた結果のようです。
さらに、マッドやスノーといった路面状況を自ら選択できるモードに加えて、よりイージーなドライブを可能にした「AUTO」モードが追加されました。
実際の路面状況とモード選択が整合しないというユーザーでも、AUTOに入れておけば汎用的にトラクションのコントロールを行ってくれます。
ただし、各モードに入れたほうが、より高い悪路走破性を発揮するようになっています。
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