クルマに付いている「謎の光るナンバー」何の意味がある? 手に入れる方法は? 気になる「正体」とは
夜間、ナンバープレートの文字が光っているクルマを見かけることがあります。一般的なナンバープレートとは大きく異なる光り方をするこのナンバープレートはどのような仕組みで、どうすれば手に入れることができるのでしょうか。
「字が光ってる!?」謎のナンバープレートの正体は?
夜間にクルマを運転していると、ナンバープレートの文字が光っているクルマを見かけることが時々あります。
一般的なナンバープレートは文字が光らず、後部に設置されたプレートのみが照らされますが、ではこの文字が光るナンバープレートはどのような仕組みで、そもそも合法なのでしょうか。
この文字が光るナンバープレートの正体は、「字光式ナンバープレート(以下、字光式ナンバー)」と呼ばれる正式なナンバープレートの一種。
ナンバープレートの視認性向上を目的とし、1970年から北海道で交付され、現在では北海道以外の地域でも運輸支局で申請すれば取得・装着が可能となっています。
文字だけが光る仕組みですが、ナンバープレートの文字の部分だけプラスチックになっているため、専用の照明器具を用いて裏側からで照らすことで文字だけが透過して光る構造になっています。
また、「普通自動車」と「軽自動車」で光り方が異なっているのも特徴。
普通自動車は文字自体が光りますが、軽自動車の場合は黒色の数字の「輪郭」が発光します。
そんな字光式ナンバープレートを取得するには、先述のとおり運輸支局で申請をしないといけません。
申請には「申請書」「車検証」「字光式自動車登録番号標交付願」「手数料納付書」「自動車税申告書」が必要になり、さらにナンバープレートの番号を希望の数字にしたい場合には「希望番号予約済証」も用意しておかなければなりません。
加えて、車体に取り付ける「照明器具(ナンバープレートを後ろから照らす装置)」も別途必要になります。
この字光式ナンバー専用の照明器具は、カー用品店であらかじめ陸運局指定のものを購入しておくか、申請を行う運輸支局構内にある販売所で購入することもできます。しかし当日に確実に購入できるとは限らないため、事前に確認しておいた方が安心でしょう。
ナンバープレートが交付されたら、ようやくクルマへの取り付けです。
このときに注意しておくべきことは、運輸支局で申請した場合の取り付け作業は「自分で行わないといけない」という点。
しかし、照明器具は電気を使用するため、電線を安全に処理する必要があります。
これは素人では難しい作業のため、「自分ではできない」という人も多いでしょう。
そのような場合、「申請からナンバーの取り付けまでまとめてプロの業者に代行してもらう」のもひとつの手です。
あるいは、「照明器具だけを事前にプロの業者に取り付けてもらい、“仮ナンバー”を取得して、正式なナンバーを交付してもらうために運輸支局に行く」という方法もありますが、この場合は仮ナンバーを取得するための手続きが追加で必要になるため慣れていない人には難しいかもしれません。
そんな字光式ナンバーは、夜間に強く目を引くことからドレスアップパーツとしても人気です。
愛車を個性的に彩りたいのであれば、好みの番号を取得し字光式ナンバーを取り付けてみるのも面白いかもしれませんね。
今から30年前にラジオのCMで夜に流れていたな。
電光ナンバーって出たばかりの頃は流行ったけど、今って付けてるのなかなか居ないよね
DQNが好む装備