これから気温が上がり、クルマのエアコンを使う機会も増える時期になりますが、カーエアコンを快適に使うためには「エアコンフィルター」のチェックや交換をしておくことが大切です。
　
　ではクルマのエアコンフィルターは、どのように交換すれば良いのでしょうか。

　カーエアコンのメンテナンスのひとつに、「エアコンフィルターの交換」が挙げられます。

　エアコンフィルターは、外気を取り込む際にフィルターを通すことで、葉っぱや虫などのゴミを取り除くほか、花粉や黄砂、チリやホコリを除去して車内にきれいな空気を送り込む役割を担っています。

　エアコンを使い続けるとフィルターが目詰まりを起こし、本来の効果を発揮しなくなるほか、エンジン性能の低下、燃費悪化の原因にもなるため、定期的に新しいフィルターに交換が必要です。

　ではエアコンフィルターの交換するタイミングはいつ頃なのでしょうか。

　エアコンフィルターおよその交換時期は、クルマの取扱説明書に記載されています。

　例えばトヨタ「プリウス」の場合、「走行距離1万5000km」または「大都市や寒冷地など、交通量や粉じんの多い地区では7500km」が目安で、走行距離に関わらず、12か月を超えないタイミングで交換を行うことが必要と案内されています。

　またホンダ「フィット」では「1年または走行距離15000km」が交換の目安になるといい、エアコンの風量が著しく減少したり、ガラスが曇りやすくなったときは、フィルターの目詰まりが考えられるため交換のタイミングだといいます。

　実はエアコンのフィルター交換は、自分で交換することが可能です。

　例えばプリウスの場合、クルマのパワースイッチを必ずオフにしてから作業を開始します。

　はじめに、助手席側に備わるグローブボックスを外す作業を行います。

　グローブボックスを開いて、ボックスを支える横のダンパーステーのピンを外し、上部のツメを外してボックスを全開にし、下部の結合部を外すことで、ボックスを取り外すことができます。

　グローブボックスを外すとエアコンフィルターが備わっていることが確認できるでしょう。

　エアコンフィルターはカバーがロックされているため、ロックを外してカバーを開け、新しいフィルターと交換します。

　この時、フィルターを取り付ける方向（矢印の向き）にも注意しましょう。

　プリウスの場合、矢印が上向きに「UP↑」と案内されているのですが、車種によっては「AIR FLOW↓」と矢印が下向きになるように取り付けると案内されているものもあり、注意が必要です。

　またプリウスのようにフィルターをケースに入れるものもありますが、ケースなしでそのまま差し込めば良い車種もあります。

　フィルターを交換したら、逆の手順でフィルターカバーとグローブボックスを元の位置に戻せば、作業は完了です。

　初めて行うという人ではやや難しい工程に思えるかもしれませんが、取扱説明書に図柄と合わせて手順が書かれているため、自身で行ってみても良いでしょう。

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　エアコンフィルターは、ディーラーやカー用品店などでも交換してくれますが、工具を使わず自分で交換することが可能です。

　エアコンフィルターが古くなるとエアコンの性能が低下するほか、臭いが発生することもあるため、クルマごとの交換時期を目安に、定期的に交換することが大切です。