高速道路「みどりのランプ」ってナニ!? 「謎の光」の正体は? めちゃスムーズな移動に役立つ「スグレモノ」でした

交通集中による渋滞、どう防ぐ?

 NEXCO西日本によれば、交通集中による渋滞原因はサグ部が約58%、トンネル入り口が約20%だといいます。

 これらの交通集中による渋滞を回避するためには、ボトルネックとなる「下り坂から続く上り坂」や「トンネル入り口」で適切にアクセルを踏み込む、または不要なブレーキを踏まないなど、走行スピードを一定に保つことが必要になります。

新名神「神戸~高槻」間の上下線8か所のトンネルに採用された日本初のLEDペースメーカーライト点灯時(画像提供:ネクスコ西日本)
新名神「神戸~高槻」間の上下線8か所のトンネルに採用された日本初のLEDペースメーカーライト点灯時(画像提供:ネクスコ西日本)

 そのため、ペースメーカーライトはこういった無意識のスピード低下が原因の渋滞が起こりやすい場所に設置されており、ライトのある場所ではドライバーがライトの流れるタイミングに自車のスピードを合わせることで、混雑や渋滞を回避することが可能になるのです。

 また、ペースメーカーライトの他にも、NEXCO中日本では同様の目的を持つ「ドライブ・アシスト・ライト」という設備が運用されています。

 このドライブ・アシスト・ライトは混雑時と渋滞発生時とでは光り方に違いがあり、クルマがスムーズに流れている時には点灯せず、混雑し始めた場所や渋滞の先頭となる場所でのみ状況に応じて高速~低速で光が流れます。

 さらに、渋滞の末尾となる場所ではライトが点滅して、追突防止の注意喚起も行ないます。

※ ※ ※

 このように、壁面を流れる緑色のランプは、渋滞が発生しやすい場所に設置することでクルマの流れをスムーズにする働きを持つ設備でした。

 ペースメーカーライトが設置された場所では、前述のようにドライバーが意図せずともスピード低下によって渋滞が発生しやすいため、流れる光を目安に走行し、スピードが落ちないよう意識して運転することが大切です。

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