トヨタが1700万円超えの新型「クラウンヴェルファイア」初公開! 「クラウンミニバン」を全面刷新! 競合ひしめく中国で発表

中国では2000万円超えか? 1年残価率「122.96%」ってどういうこと?

 中国向け新型クラウンヴェルファイアは現時点でハイブリッドのみ、グレードは89万9000元(邦貨換算:約1773万7000円)の「至尊版」と90万9000元(約1793万4000円)の「至尊行政版」を基本としています。

 先代モデルが83万9000元(約1655万4000円)から販売されていたことを考慮すると少しの値上げとなっていますが、先代と比べてコンセプトが明確になったことで、中国でもより売りやすくなることでしょう。

 ただ、これはあくまでメーカー希望小売価格の話で、実際に購入者が支払う額はこれよりも大幅に高くなります。

 優先的に納車を希望する人はさらに多くの金額を払い、その額は100万元(約2000万円)を超えることも珍しくはありません。

 また、リセールバリューも非常に優れており、アルファードの5年後残価率は87.84%、ヴェルファイアでも71.83%と中国の中古車掲載サイト「二手車之家」で紹介されています。

 ちなみにアルファードの1年後残価率は122.96%という脅威的な数字になっていますが、これは未登録新古車が150万元(約3000万円)近い値段で販売されていることに起因します。

 アルファード/ヴェルファイアは輸入車であることに加えて超人気モデルでもあるので、すぐに手に入れたいという人にとって未登録新古車が最良な選択肢となるわけなのです。

中国市場では「アルファード/クラウンヴェルファイア」のライバルとなる紅旗「HQ9」
中国市場では「アルファード/クラウンヴェルファイア」のライバルとなる紅旗「HQ9」

 中国では紅旗「HQ9」やジーカー「009」、トランプチ「M8」などに代表される中国メーカーの大型ミニバンがここ2、3年で急増しました。

 これらの車種はアルファード/ヴェルファイアの2/3から半分ほどの価格設定で競争力を高めており、もはやアルファード/ヴェルファイア一強の時代は過去のものとなっています。

 それでもアルファード/ヴェルファイアを求める声は依然として根強く、そういった「指名買い層」とそれ以外の層へどのようにアピールしていくかが肝心となります。

 また、中国向けの新型アルファードは現時点で発表されていませんが、クラウンヴェルファイアと同様に投入されることは確実でしょう。

 個人的には、アルファードの販売を担当する「広汽トヨタ」のお膝元で2023年11月に開催される広州モーターショー2023でなんらかの発表があるのではないかと予想します。

「高級ミニバン戦国時代」とも言える中国市場で、新世代のアルファード/ヴェルファイアがどのように受け入れられるか、注目です。

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