レンタカーなぜ「わ」ナンバー? 実は存在する「れ」 そのワケとは
北海道では「れ」「わ」「れ」と変遷
沖縄にて「わ」ナンバーの枯渇により「れ」ナンバーになったのは、北海道に次ぐ2例目だそうです。その北海道では現在、レンタルに供される札幌ナンバーの小型乗用自動車に「れ」ナンバーが交付されています。現状を国土交通省北海道運輸局に聞きました。
――札幌ナンバーでも、「れ」ナンバーのレンタカーがあると聞きましたが。
札幌ナンバーのレンタカーは、1990年代後半までは「れ」ナンバーでした。そののち、全国に合わせる形で「わ」ナンバーにしましたが、枯渇してしまったため、2013年以降は再び「れ」ナンバーを交付しています。
――なぜ札幌では先に「れ」が使われていたのでしょうか。
昭和30年代くらいまでさかのぼって調べたことがあるのですが、結局、「れ」「わ」がレンタカー用として定められた理由や、札幌でなぜ最初に「れ」が採用されたのかについて、はっきりとしたことはわかりません。
――やはりレンタカーの「れ」?
ひらがなは自家用か、事業用かなど用途によって定められますが、レンタカー(貸渡用)の区分があとからでき、50音順で後半の使われていなかった文字が当てはめられたのではないかと考えています。
――どうして札幌では、わずか15年ほどで「わ」が枯渇してしまったのでしょうか。
沖縄も同じ状況だと思いますが、観光地であるためレンタカーのサイクルが早いことが挙げられます。たとえば、繁忙期前に500台ほどが一気に登録されてレンタカーとして使われたのち、冬の閑散期を前にそれらの多くがレンタカー登録を解除され、中古市場などに放出されるというようなサイクルがあります。
――「れ」もいずれ枯渇して、また「わ」に戻るのでしょうか?
今後、3桁の分類番号(ナンバープレートで地名の右に記された数字)にアルファベットが使用できるようになることもあり、現時点では枯渇の心配はないと考えています。
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結局、「れ」はレンタカーの「れ」なのか、そしてなぜ一般的には「わ」なのか、明確な答えには至りませんでした。ただ現在のところ、「れ」ナンバーが全国的に見て「レア」であることは確かなようです。
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提供:乗りものニュース