日本を代表するセダンとして知られたトヨタ「クラウン」は、16代目では革新的なスタイルを複数展開します。
　
　そんなクラウンシリーズは、これまでも様々な要人を乗せてきた歴史がありますが、2023年秋頃に登場予定の新型「クラウンセダン」では、後席にどのような特徴があるのでしょうか。

　これまでクラウンといえば、セダンを基本としたボディタイプとし、個人所有以外でも会社の役員や社長などが乗るクルマとしての「後席に乗せる」という使い方も一般的でした。

　そうした中で2022年7月に16代目モデルが世界初公開されましたが、その際に「クラウンクロスオーバー」「クラウンスポーツ」「クラウンセダン」「クラウンエステート」というモデルがラインナップすることも発表されます。

　前述のような「後席に乗せる」という要素では、新型クラウンセダンはその部分を意識したモデルです。

　新型クラウンシリーズの発表時にミッドサイズ・ビークルカンパニー プレジデントの中嶋氏は「このクラウンは、正統派セダンとして、新たなフォーマル表現と共に、上質さ、快適さ、を追求しました。ショーファーニーズにも十分お応えできるモデルです」と述べています。

　ボディサイズは全長5030mm×全幅1890mm×全高1470mm、ホイールベース3000mmとなる5人乗り仕様です。

　パワートレインはハイブリッド車（HEV）と燃料電池車（PHEV）を設定。

　プラットフォームは「ミライ」のものをベースとしたFR仕様となります。

　そんな新型クラウンセダンですが、前述の世界初公開やそれ以降の海外イベントなどで試作モデルが公開されてきました。

　今回、日本で初公開されたのは「FCEVエンブレム」が装着された左ハンドル仕様の市販車に近いプロトタイプモデルです。

　またインテリアに関してこれまではCG画像・動画が公開されいましたが、実物の公開や乗車体験は初めてとなります。

　基本的にこれまでのクラウンクロスオーバーやクラウンスポーツと共通するインテリアデザインを採用。

　新型クラウンセダン特有のものとして、木目加飾や間接照明とったアイテムにより上質感が高まりました。

　実車では運転席に乗り込むと前述の通り木目加飾によるぬくもりを感じる他、センターコンソールの高さがクラウンスポーツなど他モデルよりも高くなっているのようで、収まり感の良さを覚えます。

　またセンターコンソールに備わるドリンクホルダーも新型クラウンセダンのみに蓋が備わっている他、前席のヘッドレストが折りたたむ方式も採用されました。

　後席に関しては、コンセプトの「ショーファーニーズ」に対応するための機能として、例えば前席背面にあるアシストグリップやBピラーにコートフック（クラウン初）、アームレストにエアコンなどの操作パネルなどが備わっています。

　後席はホイールベース3000mmという長さを活かした余裕のある空間となる他、展示車にはパノラマルーフも採用されています。

　実際に乗り込むと必要十分の広さに加え、「まるで社長気分」を味わえます。

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　今後、正式発表に向けてさらなる情報が出てくるかもしれない新型クラウンセダン。

　ショーファーニーズに対応するこのモデルがどのようなカタチで登場するのか注目です。