まさかのトヨタ高級「クラウンミニバン」の衝撃! 1600万円超えの「王冠マーク」付いた存在感… なぜ新生クラウンと別に誕生していた?
なぜ先行して「クラウンミニバン」こと「クラウンヴェルファイア」がお披露目された?
一般的にクラウンは、これまで日本向けの高級セダンという位置づけの印象が強いですが、中国においてもその歴史は長く存在します。
中国では、2代目モデルが1964年に輸入され主にVIPなどが乗るショーファーカーとして販売。その後、いくつかの歴代モデルが展開されました。
2003年には、トヨタと中国の第一汽車による合弁会社「一汽トヨタ」が現地にて生産ならび販売を開始します。
しかし、近年では同じくトヨタの「アルファード/ヴェルファイア」といった高級ミニバンに需要が代わっていったことで、2020年に生産・販売を終了しました。
これで中国におけるクラウンの歴史が途絶えたかに思えましたが、翌年の「上海モーターショー2021」にてクラウンのSUVとなる「クラウンクルーガー」とミニバンとなる「クラウンヴェルファイア」がお披露目されたのです。
クラウンクルーガーは、基本的に海外向けのSUVとなる「ハイランダー」と共通したモデルですが、クラウンを象徴する王冠エンブレムが付与されています。
一方のクラウンヴェルファイアは、その名の通り日本でも販売されている「ヴェルファイア」を中国仕様にして、王冠エンブレムを付けたモデルです。
クラウンの名がクルーガーとヴェルファイアに採用されたは背景について、上海モーターショー2021で一汽トヨタは次のように述べていました。
「1980年代にはクラウンは中国の人々が望む高級車となり、当時の富裕層の象徴であり、多くの人が憧れていました。
今回、クラウンブランドを復活することで、一汽トヨタの『ブランドアップ』を図ります。
これまでの単体モデルからクラウンブランドのシリーズに変わり、これまでのクラウンで培われたクラフトマンシップや品質と静かな快適性を継承します。
その一方で、新しいSUVやMPV(ミニバン)というクラウンブランドによって『デュアル・フラッグシップ』のラインナップを構築します。
これにより、30万人以上のハイエンド市場をカバーし、多くの消費者に対応していきます」
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なおクラウンヴェルファイアは、2022年9月20日に一汽トヨタの公式SNSで改良モデルが公開され、84万7000元から92万8000元(約1740万円から約1900万円※当時の為替レート)で販売されていました。
しかし、2023年4月現在、一汽トヨタのホームページからは姿を消しており、16代目クラウンシリーズが本格的に中国で展開するに伴い販売終了となったようです。
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