トヨタ「センチュリー」の「ボディカラー名」全部“漢字”付き! 神威に摩周?どんな意味? “最上級セダン”に設定された「極上塗装」の秘密とは
トヨタが誇る最上級セダン「センチュリー」。2018年に登場した現行型(3代目)のボディカラーは4色のみですが、その色名には「神威(かむい)」「飛鳥(あすか)」といった漢字の名前が採用されていることをご存じでしょうか。しかも、最上の技術を用いて塗装が行われているのです。今回はセンチュリーに用いられるユニークな“ボディカラー名”と“塗装の技術”について紹介します。
トヨタ「センチュリー」のボディーカラー名は全部漢字?
クルマを彩り、イメージを方向付けることもあるボディカラー。その名前は、「ダークレッドマイカメタリック」「プレシャスブラックパール」のようにカタカナが多いですが、一部の車種には漢字を使う場合があり、トヨタ「センチュリー」はまさにその代表格です。
2018年にデビューした現行型は、ブラック系の「神威(かむい)」、シルバー系の「精華(せいか)」、ブルー系の「摩周(ましゅう)」、そしてレッド系の「飛鳥(あすか)」の4色が設定されています。
これらの名前だと色のイメージが分かりにくいですが、正式な色名は、漢字の名前の後にそれぞれ「エターナルブラック」「レイディエントシルバーメタリック」「シリーンブルーマイカ」「ブラッキッシュレッドマイカ」というカタカナの名前(英語名)が付くため、どのような色か見当をつけられます。
また、センチュリーといえば、車体内外装に施された「徹底的に丁寧な仕上がり」で知られるクルマです。
トヨタ自動車東富士工場で生産されるセンチュリーは、生産方法自体が通常のクルマと異なっており、工場内に「センチュリー専用工房」を用意。生産ラインでの流れ作業ではなく、熟練作業者による部品の組み付け・手作業による調整が行われているため、1日3台の生産が限度です。
そんな“こだわり”は、センチュリーのユニークな色名を持つ塗装にも、もちろん貫かれています。通常のクルマは、塗膜は「電着」「中塗り」「ベースカラー」「クリア」の4層が基本ですが、センチュリーは、さらにこの上に「ベースカラー」「カラークリア」「トップクリア」が重ねられ、合計7層で仕上げられています。
しかも、塗装面の小さな凹凸を流水で研ぎ、均一な面に整える「水研ぎ」と呼ばれる作業を、塗装の間に3度行います。そして最後は「鏡面磨き」により、驚くほどツヤツヤしたボディを実現しています。
そのため、塗装の工程だけで1台あたり約40時間かかるといいます。参考までにトヨタの高級ブランド「レクサス」は、水研ぎは1回のみとのこと。いかにセンチュリーの塗装が凝っているのかが伺えます。
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