世界初? 斬新「オープンSUV」日産から登場していた!? 豪華2ドア・4座「ムラーノ クロスカブリオレ」とは
日産のクロスオーバーSUV「ムラーノ」にはかつて、2ドア・4人乗りのオープンモデル「ムラーノ クロスカブリオレ」が存在していました。世界でも珍しいオープンSUVについて紹介します。
ひときわエレガントだった日産「ムラーノ クロスカブリオレ」
近未来的なスタイリングで一時代を築き上げた日産のクロスオーバーSUV「ムラーノ」には、世界でも珍しい“コンバーチブル”モデルがありました。
世界初のAWDクロスオーバー カブリオレとうたわれていたムラーノ クロスカブリオレを振り返ります。
ムラーノは、当初北米専用モデルとして2002年に登場したクロスオーバーSUVです。
先進的なスタイリングが好評で、2004年には日本に導入されたほか、最終的には世界で販売されるまでに至りました。
パワートレインは、3.5リッター V型6気筒に加え、日本仕様には2.5リッター 直列4気筒のガソリンエンジンが設定されています。
2008年にはフルモデルチェンジが実施され、2代目が登場。これをベースに誕生したのが、ムラーノ クロスカブリオレです。
世界初公開は、2010年11月に開催された米国・ロサンゼルスオートショーでした。
米国日産が当時発表したニュースリリースには「世界初のAWDクロスオーバー コンバーチブル」だと記されています。
ジープラングラーやランドクルーザー70など、ラダーフレームを備えた本格的なクロスカントリータイプの四輪駆動車には、古くからオープントップ仕様がありましたが、乗用車のプラットフォームをベースにしたSUVとしては斬新な存在だったため、当時世界的にも注目を集めました。
通常のムラーノが5ドア・5人乗りのボディ形状なのに対し、ムラーノ クロスカブリオレは2ドア・4人乗りのレイアウトに大幅変更し、電動開閉式のソフトトップと組み合わせています。
こうした特別なボディとしたことで、通常モデルよりもさらにエレガントでゴージャスなムードに仕上げられているのが特徴です。
なお安全対策のためポップアップ式のロールバーも備わり、万が一の横転にも備えます。
エンジンは通常モデル同様の3.5リッター V型6気筒エンジンで、最高出力265HP、最大トルク248lb-ftを発揮します。
インテリアは、キルティング処理が施されたプレミアムレザー内装が標準装備され、ブラック内装のほかオプションでブラックトップ+キャメル(ブラウン)内装と、ブラウントップ+カシミア(ライトブラウン)内装を選択できます。
独立したトランクは、オープン時でもゴルフバッグ2セット、もしくは機内持ち込みサイズのスーツケース2つが収納可能な大きさを有しています。
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斬新なムラーノ クロスカブリオレでしたが、2015年に2代目ムラーノとともに生産を終えています。
日本では絶版となったムラーノですが、北米など海外市場ではその後フルモデルチェンジを実施し3代目へ移行し、2023年現在も販売を続けています。
ただしオープンモデルは再登場せず、2代目限りの存在となってしまいました。
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