もう「新車で買えない?」なぜ? トヨタ「カムリ」生産終了の反響は? 問合せは意外と少なかった訳
2023年4月10日、トヨタは同年12月下旬をもって「カムリ」の国内での生産を終了することを明らかにしました。販売店にはどのような反響が寄せられたのでしょうか。
役割は終わった?カムリ国内生産終了もユーザーの反応は冷ややか
トヨタの上級セダンである「カムリ」の国内生産が2023年12月下旬にも終了することが明らかになりました。
長らくトヨタを代表するセダンとしてラインナップを支えてきたカムリが生産終了となりますが、意外にもユーザーの反応は冷ややかなようです。
2023年4月10日、トヨタは同年12月下旬をもって「カムリ」の国内での生産を終了することを明らかにしました。
上級セダンとして長らくトヨタのラインナップを支えてきたカムリですが、昨今のセダン不況の影響は大きかったようです。
当初は「セリカ」のセダン版として1980年に登場したカムリですが、1982年に登場した2代目では、エンジン横置きのFFレイアウトを採用により広大な室内空間を実現したことで人気を博しました。
現行モデルは、10代目として2017年に登場しています。
ゆとりのあるFFセダンというコンセプトは受け継ぎつつも、よりスポーティな印象のエクステリアデザインが採用されたほか、ハイブリッド専用モデルとなった点が大きな特徴です。
一方、月間目標販売台数が2400台に設定されていましたが、2019年以降の自販連データによれば多い時で2000台、平均的には月1000台から1500台にとどまっていたのが実情です。
そうした中で首都圏のトヨタ販売店の担当者は次のように分析します。
「現行のカムリは、個人と法人のどちらのお客様にも対応可能なモデルでしたが、個人のお客様はSUVやミニバンにご興味を持たれることが多くなりました。
法人のお客様も『アルファード』などを役員車として採用することが一般的になってきたことで、カムリが選ばれる必然性が薄れてしまったように思います。
実際、カムリの国内販売が終了するとの報道があった際にも、それに関連する問い合わせはほとんどありませんでした。
そう考えると、やはりカムリの販売終了はやむなしといったところかもしれません」
また、関西圏の販売店の担当者も「カムリの国内販売終了に関する問い合わせは特に来ていない」と口を揃えます。
グローバルサイズのカローラをそれこそ“アルティス”で日本に出したら?俺は買わんけど