“ゴツ進化”したスバル新型「クロストレック」従来型の売れ筋カラーなぜ廃止? 新ボディ色は人気ある?
従来モデルから数えて3代目となるスバル新型「クロストレック」はよりSUVらしさを強調したデザインに進化しました。予約開始から約3か月の受注状況はどうなっているのでしょうか。
ゴツくてシャープになった新型クロストレック
スバル新型「クロストレック」は、従来の「XV」の後継車としてデビューするコンパクトSUVです。フルモデルチェンジを機に、海外名として使われていた車名に統一されます。
XVから数えて3代目となる新型クロストレックでは、個性的なデザインをさらに際立たせ、動的質感や使い勝手、安全性により磨きをかけました。
エンジンは2リッター直噴エンジン+モーターのハイブリッド(e-BOXER)のみの設定とし、トランスミッションにリニアトロニックを組み合わせています。また、AWD(全輪駆動)に加えてFWD(前輪駆動)モデルも設定し、より幅広いユーザーに対応するラインナップとしました。
新型クロストレックはフルインナーフレーム構造を採用することでボディ剛性をさらに向上させるとともに、軽量化を実現。医学的知見を取り入れた疲れにくいシートや、車内の静粛性を高めるルーフパネルも採用することで動的質感を高めました。
また、新世代アイサイトに加えて、国内スバル初となる広角単眼カメラを追加した3眼カメラを採用することで、高い安全性能を実現しています。
2022年11月から先行予約が開始された新型クロストレックですが、売れ行きはどうなのでしょうか。
スバルによると、2022年11月1日から2023年2月20日までの約3か月の受注台数は8168台。月間の販売計画台数が2600台に設定されていることを踏まえると目標以上の受注が入っており、順調な滑り出しであることがわかります。
従来のXVはグレードが多く、さまざまな選択肢があったことから「わかりにくい」との声があり、新型クロストレックではシンプルな2グレードを展開。標準タイプの「ツーリング」と上級タイプの「リミテッド」という2グレードを用意しており、初期受注では上級のリミテッドが71%を占めています。
また、幅広いユーザーのニーズに対応するため、スバルSUVとしては異例ともいえるFWD(前輪駆動)も用意していますが、比率としては25%となっており、やはりAWD(75%)を選ぶ人が多いようです。
購入の決め手となったポイントは、「安全性能(新世代アイサイト+広角単眼カメラ)」や「走行性能(人体構造に基づいたアプローチ)」を挙げる人が多く、また、アクティブに愉しめる相棒のようなSUVらしいデザインも好評だといいます。
新型クロストレックの外観は、クロスオーバーSUVとしての頼もしさを表現するとともに、引き締まった鋭いシェイプにより、悪路もダイナミックに走り抜ける身軽で躍動的なスタイリングを表現しました。
ボディカラーは、新色「オフショアブルー・メタリック」「オアシスブルー」を含む全9色が用意されます。
グレーがかった青を表現した新色のオフショアブルー・メタリックは購入者の35%が選択。「クリスタルホワイト・パール」(22%)を抑えて、一番の売れ筋となっています。
ところで、先代のXVでもっとも人気があったボディカラーは「クールグレーカーキ」という水色がかったソリッドグレーでしたが、新型クロストレックには採用されませんでした。
人気色を廃止した理由について、新型クロストレックの開発責任者である毛塚紹一郎氏は次のようにいいます。
「ゴツくてシャープなデザインになった新型クロストレックには、XVのクールグレーカーキが似合っておらず、チグハグした感じを受けました。
これまで設定されている色が好評だったとして、デザイナーは常にその先をいくような提案をしています。
新型クロストレックの世界観にはオフショアブルー・メタリックがマッチしていると考え、新色として採用しました」
ちなみに、オフショアブルー・メタリックは、その名の通りメタリックが入っていて、光の当たり具合で見え方が変わるというところにもチャレンジしたそうです。
一番人気のボディカラーになっていることからもわかるように、新型クロストレックをより魅力的に見せる色として、オフショアブルー・メタリックが最適だったというわけです。
スバル車は一部を除き黒白銀灰の無彩色以外は紅一点を除きなぜ青系ばかりのカラーバリエーションなのだろうか。緑色系の色も追加してほしい。アウトバックにあるオータムグリーン・メタリックとか、フォレスターにあるカスケードグリーン・シリカなど。 これ以外では、茶色系も似合うと追います。