「車中泊トラブル」増加中! 迷惑行為が悪質な「犯罪」にも!? 大ブームの今こそ考え直したい「車中泊マナー」とは
車中泊を楽しむユーザーが増えていますが、マナーを守らない人も増えているといいます。なかには「犯罪」とみなされる悪質なケースも。大ブームの今だからこそ「車中泊マナー」について考察します。
道の駅のコンセントで充電…これってアリなの?
アウトドアブームの盛り上がりに伴い、車中泊を行う人も年々増えています。しかしなかには周囲へ迷惑をかける人もいて、そのマナーについて厳しく指摘する声もあります。
では、一体どのようなことが問題となっているのでしょうか。
近頃は新型コロナ禍のなかでアウトドアブームの高まりもあり、密を気にせず楽しめる車中泊が流行しています。
ホンダの純正アクセサリーを提供するホンダアクセスが2022年8月、自家用車を持つ20歳から69歳のドライバー1000人に対し実施した「秋レジャーと車中泊に関する調査2022」では、「車中泊をしたことがある」と回答した人が全体の44%と半数近くにのぼり、前年の調査と比較して9ポイント増加していることも明らかになりました。
車中泊は公共交通機関を使った旅行と比べて旅の自由度が高く、また自然の中で寝泊まりができるなど非日常感を味わえることに加え、クルマの室内を自分好みにカスタマイズできるといった点も醍醐味といえるでしょう。
そのように車中泊を楽しむ人がいる一方で、マナーを守らない一部の人の行動が話題にあがることもあります。では、どのような行為が問題になっているのでしょうか。
問題となる行為のひとつとして、「騒音」が挙げられます。
SNSでは、「早朝に発電機を回している人がいてうるさかった」、「クルマのアイドリング音が気になった」という声や「おじさん二人がデカい声でしゃべっていて寝られない……」という声も聞かれました。
また駐車場で飲酒し、気分が高揚して騒いでしまうケースもあるようです。
車中泊をする際には、周囲の人に迷惑がかかるような音や大声を出さないのが最低限のマナーといえます。
場合によっては騒音で警察に通報されるケースもあるため、クルマのエンジンを切り、許可された場所以外での発電機の使用を控えるほか、複数人で車中泊をするときには静かに過ごすなど、周りへの配慮を忘れないようにしましょう。
さらに、道の駅などの施設を利用する際、「コンセントの利用」が問題になることもあります。
SNSでは車中泊をする人が、道の駅などの公共施設にある屋外コンセントを利用していたことに対して「勝手に電気を使うのは盗電」と苦言を呈する声もみられます。
車中泊をしていると、モバイルバッテリーや携帯電話などの充電が必要になるケースも想定されますが、施設の許可なく無断でコンセントを利用した場合には「電気を盗んだ」として窃盗罪に問われる可能性があるため、注意が必要です。
電気は目に見えるものではありませんが、刑法第245条で「電気は、財物とみなす。(一部抜粋)」と明記されており、電気を盗めばれっきとした窃盗罪にあたります。
基本的には自宅でモバイルバッテリーなどの充電を済ませておくほか、太陽光で充電できるソーラーパネル付きのポータブル電源などの使用を検討しましょう。
もしやむを得ずコンセントを使いたいという場合でも、必ず施設の管理者に確認してから利用することが肝要といえます。
また、施設では電気だけではなく、トイレットペーパーの盗難も相次いで発生しています。
これらは車中泊をする人に限った話ではありませんが、車中泊禁止の措置をとった道の駅のなかには、トイレットペーパーが盗まれることを理由のひとつに挙げているケースもあるようです。
さらには、盗難防止の意味を込め「盗まれるほど人気のトイレットペーパー」と称してお土産売場で販売する道の駅もあるほど。
もちろん、トイレットペーパーを持ち帰る行為についても窃盗罪にあたる行為であり、怪しげな行動をしている人を見かけたら、施設の人に知らせることが大切です。
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年々人気が高まっている車中泊ですが、一部の人の行為が周囲に迷惑をかけているケースもあります。
こうした行為が続けば、これまで使用していた場所が車中泊禁止になってしまう可能性も否定できません。
車中泊を行う際は基本的なルールを守り、周りの人への配慮を忘れないようにしましょう。
マナーは法律違反ではないから取り締まる性質のものではないでしょう。取り締まるほど悪いなら、法律を整理させてから取り締まるべきでしょう。それが法治国家です。マナー違反といってその時々の社会の雰囲気で取り締まるのは、法治国家として最低な振る舞いでしょう、マナーなんて人によって基準が違うのですから。
また、法律違反でない行為に対して行われる警官などの行政指導は従う義務などありませんし、従わない人に不利益を与えることは禁止されています。不利益を与えるような警官は警官自信が違法行為ということになります。
行政手続法
(行政指導の一般原則)
第三十二条 行政指導にあっては、行政指導に携わる者は、いやしくも当該行政機関の任務又は所掌事務の範囲を逸脱してはならないこと及び行政指導の内容があくまでも相手方の任意の協力によってのみ実現されるものであることに留意しなければならない。
2 行政指導に携わる者は、その相手方が行政指導に従わなかったことを理由として、不利益な取扱いをしてはならない。
私も車中泊の気まぐれ旅が好きです。最近多いなと感じるのはワンちゃん連れです。ワンちゃんがいると暑さ対策のためかエンジンつけっぱなしが多く、そほ音は迷惑だと感じています。家とは違う不便さを楽しむのが車中泊やキャンプの醍醐味と考えます。
迷惑行為があった時即時罰金や退去通告できる強制力がないとどんなに法を整備しても無駄ではないでしょうか。長年、車中泊の旅をしている者からすれば、人のモラルは低下の一途で悲しい限りです。