ダイハツが「軽自動車」で自動運転を実施!? タントベースの試験車を披露! 移動困難者のモビリティ社会を実証へ

ダイハツは、郊外エリアのニュータウンを支えるモビリティサービスの社会実装を目指した自動運転実証走行を、兵庫県神戸市北区の住宅地において開始したことを発表しました。

ダイハツが「軽自動車」で自動運転を実施!?

 2023年3月13日にダイハツは、郊外エリアのニュータウンを支えるモビリティサービスの社会実装を目指した自動運転実証走行(以下、実証走行)を、兵庫県神戸市北区の住宅地において開始したことを発表しました。

ダイハツ「タント」ベースの自動運転試験車で新たなモビリティ社会の実現を目指す
ダイハツ「タント」ベースの自動運転試験車で新たなモビリティ社会の実現を目指す

 この実証走行は、兵庫県神戸市が2018年から進めている「地域に活力を与える地域交通IoTモデル構築事業」の一環であり、同事業は内閣府の未来技術社会実装事業に採択されています。

 そのなかでダイハツは、日本総研やあいおいニッセイ同和損害保険と共に今回の実証走行において、リスク分析の試行を行っています。

 今回、実証走行を行う神戸市北区の筑紫が丘を中心としたニュータウンは、1969年に造成が始まり、居住開始から50年以上が経過した住宅地です。

 住民の高齢化が進む一方、地域交通を担う人手不足や利用者減に伴う公共交通機関の縮小により、日々の買い物や通院等の移動が困難になっており、手軽に使える近距離移動手段の確保が喫緊の課題となっています。

 ダイハツでは、軽自動車(タント)をベースとした自動運転車両を用い、一般道において実際にユーザーの乗車を想定した自動走行技術や安全性等の確認を実施するようです。

 また、丘陵住宅地特有の坂が多く道幅が狭いという道路環境下における自動運転実証走行は前例が少なく、ダイハツの得意とする軽自動車やコンパクトカーが適しているとのことから、今後の技術やノウハウの蓄積が図れるとしています。

 また、地域コミュニティ向けのモビリティサービスの在り方について検討してきた日本総研の知見を活かして、地域コミュニティという小規模の利用者数でも成り立つ安価な車両予約の仕組みを活用したオンデマンド配車を試行。

 同地区で活動するNPO法人スタッフが試乗&体験することで、地域に密着したサービス性についても同時に検証し、技術およびサービス両面での実証走行を進めることにより、安全で自由な移動の実現に向けた社会実装を目指すとしています。

 さらに、日本総研とあいおいニッセイ同和損保は、RAPOCラボでの活動を踏まえ、「自動運転サービス実装プロセス」のうちの「リスク分析」を試行。

 日本総研は自動走行ルート上で起こりうる事故リスクの可視化を行い、あいおいニッセイ同和損保は走行ルートのリスク評価ツールによる走行経路のリスク評価およびダイハツの自動運転車両を用いた場合のリスク評価の妥当性検証を行うものだといいます。

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