顔の存在感がスゴい… 35年ぶりに復活? 最高級ブランドの「紅旗QM7」デザイン公開 中国投入は間近?
存在感のあるフェイスデザインを採用したマイクロバスとは
それに加え、フロントには2020年に発表された紅旗「H9」で採用される「山奥で流れ落ちる滝」をイメージしたグリルや「龍の髭」から着想を得たガーニッシュが確認できます。
このフロントマスクは最新の紅旗モデルにおける重要な要素となっており、新たに投入予定のマイクロバスもこれに従う形となります。
また、リアには紅旗お馴染みの手書き書体エンブレム、第一汽車のエンブレム、そして「QM7」というエンブレムが確認できます。
このことからも、このマイクロバスは「QM7」と名付けられることが推測でき「QM」とは紅旗における商用モデルに付与される名前で、2021年登場の配車アプリ・タクシー用途向け電気自動車「E-QM5」から始まりました。
ボディサイズは全長7295mm×全幅2090mm×全高2785(2695)mmと記載されており、一般的なマイクロバスと肩を並べるサイズ感となり、定員は17人から23人とのことです。
パワートレインはCA6GV30TD-04型3リッター V型6気筒スーパーチャージャー付エンジンを搭載するとしており、このエンジンはすでに展開されている紅旗の各乗用モデルにも搭載されているエンジンで、最高出力は300hpとなります。

実は、紅旗がマイクロバスを手掛けるのは初めてではありません。
紅旗の歴史を紐解いてみると、1980年から1987年まで「CA630」という19人乗りの高級マイクロバスや、そのホイールベースを延伸させた25人乗りの「CA640」などを過去に製造・販売した過去があります。
また、実際には製品化されなかったものの、2016年の北京モーターショーでは「L6」というマイクロバスのコンセプトモデルも出展したことがあります。
そういった意味では、紅旗のマイクロバスが約35年越しに復活するということになります。
マイクロバスは中国国内でも大人気で、多くの自動車会社が参入している市場でもあります。
中国人民にとっての象徴的な存在である紅旗がマイクロバスを手掛けるとなれば、その豪華な装備やブランドイメージも相まって、人気が出ること間違いなしでしょう。
具体的な登場時期は依然として不明ですが、工信部に届出されたということは、もうまもなく正式に発表されることを意味します。
このことから、紅旗のマイクロバスは遅くとも2023年中には何らかの形で発表が行われることでしょう。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。





































