2023年2月1日、フロリダ州の消防隊「Palm Beach County Fire Rescue」は、地元の高級自動車店のエレベーターで起こった事故の詳細をSNSに投稿しました。

　けが人はなかったようですが、エレベーターから落下したクルマは、販売価格数2500万円を超えるフェラーリ「ローマ」のようです。

　イタリアの高級自動車メーカーとして世界中から人気を集めるフェラーリ。このローマは、半世紀以上前に公開した映画「LA NUOVA DOLCE VITA（甘い生活）」をコンセプトに掲げたスポーツクーペです。

　パワートレインには、最大出力620馬力を発揮する3.9リッターV型8気筒ツインターボエンジンをフロントミッドシップに搭載し、フェラーリのハイブリッドスーパーカー「SF90 Stradale」にも搭載した8速DCTと組み合わせ後輪を駆動します。これにより停止状態から時速100ｋｍまで、約3.4秒で到達可能です。

　エクステリアは、空気抵抗などを考慮して作られた優雅なクーペスタイル。さらにリア部分には、可変式のスポイラーが採用され、華麗な造形は維持しつつ、高速走行時にはダウンフォースをきちんと発生させます。

　しかし今回の事故では、このローマがエレベーターシャフト内に落下、大破してしまいました。火災などは発生しませんでしたが、リア周りを始め全体的にボロボロになってしまっており、見るも無惨な姿になっています。

　最終的にローマは、鎖を巻きつけられウインチによって引っ張り上げられました。作業が完了するまで、約4時間もかかったそうです。

※ ※ ※

　フェラーリの車両としてはエントリーモデルの部類に入るローマですが、その販売価格でも2500万円以上、中古車相場では、3000万円を超える金額がつけられています。今回損傷を受けたクルマも例え直せたとしても、修理費は相当な金額になるでしょう。