ついに「セドリック顔ミニバン」世界初公開! 跳ね上げドアに「凄い」の反響多し! 日産校手掛けた52日間の戦いとは
日産愛知自動車大学校の学生達が東京オートサロン2023にセドリック顔のミニバンとなる「セレナ もくもくキャンパー」をお披露目しました。
日産愛知校の学生達が52日で作り上げたセドリック顔ミニバンとは
セドリック顔のミニバンが話題となっています。
その名も「セレナ もくもくキャンパー」となるモデルですが、どのような経緯で誕生したのでしょうか。
セレナ もくもくキャンパーを製作したのは日産愛知自動車大学校の学生達です。
日産は全国各地に自動車専門学校を展開しており、北の栃木校から横浜校、愛知校、京都校、そして愛媛校という全5校が存在します。
そのなかで、愛知校は東京オートサロン2023に驚くようなカスタムカーをお披露目しました。
製作を担当するボディマスター科は、カスタムだけを学ぶ学科ではなく3年コースの内、最終の1年で通常の板金・塗装技術を身に付ける学科です。
ボディマスター科には「通常の板金や塗装が出来なければ意味がない!あくまでも職業として実践で働ける・活かせる技術を学ぶ」というこだわりがあるといいます。
そんなボディマスター科が製作するセレナ もくもくキャンパーについて同校は「このクルマは黙々と気兼ねなしに、独身貴族が自由な時間と空間を謳歌する車両としましたが名前はファニーな受け狙いもあり、かわいらしいネーミングにしました」と話しています
またコンセプトについては次のように説明しています。
「1人で休日を最大限に楽しめるクルマをコンセプトに製作しました。
どこにでもいける、キャンプをすぐに楽しめるクルマ。休日の自由な時間をより自由に使うためのツールです。
『縛られた日常から解放されましょう!』という自然を満喫しながら『遊び・味わい・眠る』心ゆくまで自分でいられるクルマをこのセレナで提案します」
またセレナ もくもくキャンパーの見た目は、フロント部分に「セドリック(Y33)」の顔面らしさを表現するために同車のヘッドランプを加工して装着しているほか、ワンオフバンパーやフード、グリルを採用しています。
さらには「ラフェスタ(B30)」のガラスルーフを移設し、ルーフキャリア、リアラダーに加えて特徴的な「はね上げ式右リアドア」を採用しました。
セレナ もくもくキャンパーの特徴について同校は次のように話しています。
「キャンプやアウトドアに振り切った車両です。
跳ね上げサイドドア・2/3をガラス張りにしたルーフ・エアコンを車内換気システムへ変更しています。
外観は、名車(Y33セドリックの顔面)をベースに自分たちで大幅にモデファイしたデザインに変更など板金塗装の技術を駆使した車両です」
また制作を通じて大変だったことについて、同校は次のように話しています。
「すべて大変でした!
車両製作で大変だったところは、『跳ね上げサイドゲート製作(溶接・板金スキル)』、『ラフェスタルーフを加工し取り付け(大事故などを起こしたときの修理技法・カット交換・溶接技術)』。
『Fバンパー・ボンネット・Fフェンダーなど、Fマスクの大幅製作(板金面出し・パテ作業)』、『アルミパイプを使った、ルーフキャリア(溶接技術・アルミニウムの特性)』など技術的に高いスキルが要求される部分です
また、完成まで52日間というタイトな時間のなかで、ひとつの失敗がかなり命取りになる時間配分でした。
ひとつひとつの作業の時間配分に気を遣いました。作業効率をあげるために、クラスでの情報共有に努めました。完成して、4月から9月まで板金塗装を学んだ努力の結晶だと思っています」
また東京オートサロン2023に来場したユーザーの反応について次のように語っています。
「跳ね上げドアと特大ガラスルーフにかなりの注目頂きました。
跳ね上げドアは、かなりの重量物で大変苦労したので反響があって嬉しかったです。
特大ガラスルーフは、ラフェスタのガラスルーフを使用したかったので、途中からセレナのルーフとラフェスタのルーフをつなぎあわせるために、薄板の溶接という高度な技術を用いました。
事故車の修理の授業で学んだ接着ガラスの脱着で雨漏りなど細かいことに気を遣いながら作業し、時間を要したところなので反響があってとても嬉しかったです」
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セドリックやラフェスタ、そしてセレナといった日産車が融合することで誕生したセレナ もくもくキャンパーは、多くのユーザーの心を掴むことが出来たようです。
す、すみません。私には、昔の悪趣味なデザインの焼き直しにしか見えません。ジジイのノスタルジーならまだしも、これからをになう若い人がこれでは日本の将来は暗いですね