もはや懐かしい! 「ミラーが遠い」!? 窓も手動!? バブル期後に“消滅”した装備品3選
多連メーター
腕時計にも、必要性は別として温度計や気圧計を備えたものがありますが、指針と文字盤が多く並んでいる姿は、メカ好きの心をくすぐるのかもしれません。
そのためか、1970年代のクルマは「コックピット風」というドライバー側に傾斜したインストルメントパネルと多数の丸形メーターが並んだ、いわゆる「多連メーター」がステータスでした。
メーターの種類には、スピードメーターや、タコメーター、水温計、燃料計、油圧計、電圧計、電流計、外気温度計、エンジンバキューム計、時計などさまざまなものがあります。
メーターの数が多ければ多いほどクルマの状態などを詳細に確認できますが、ドライバーによっては指針が示す意味が分からず、ついていればかっこいい、くらいの感覚もあったかもしれません。
ただし、こうなったのは上級グレードが中心で、下級グレードではタコメーターの位置に大きな時計を備えたり、カバーでふさいでいたりするなど、少々さびしい印象になっていました。
1980年代になると、多連メーターよりもシンプルな造形が好まれるようになり、メーターは4種類程度のものが組み合わされて一つのケースに入った、コンビネーション式が主流になりました。
また、コンピューター時代の到来ということで、未来感を演出するためのデジタル表示メーターも登場しました。
そして、電圧計や電流計、エンジンバキューム計など、実際には頻繁に見る必要がないものは装着されていったのです。
現在では、メーターの液晶ディスプレイ化が進行中。液晶ディスプレイは、多連メーターのように同時にすべての情報を表示することはできませんが、表示を切り替えることのできるものが多く、以前よりも多くのさまざまな情報を確認できます。
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旧いクルマをのぞいてみると、現代には無い装備をたくさん見ることができます。
時代の移り変わりによって、なくなってしまった装備を見るのもひとつの学びになるかもしれません。
昔のスーパーカーやスポーツカーってライトがウィーン!て飛び出すものがあったけど、最近の車でそういうのあるかな。