スズキ新型「ジムニーロング」発表か 噂の「5ドア仕様&ハイブリッド」出る? 来年1月にインドでお披露目?
かねてから噂されている「ジムニーロング」の存在。ここに来て大きな動きがありそうです。インドのメディアでは2023年1月にインド・デリーで開催される「Auto Expo2023」にて世界初公開されると報道されていますが、どうなるのでしょうか。
ジムニーロングのハイブリッドがどうやら出るらしい!?
多くのファンが首を長くして待ち望んでいるスズキ「ジムニーロング(5ドア仕様)」。
インドメディアの多くが「2023年1月13日にデビュー」という報道を行ってきましたが、その詳細が見えてきました。
実はデビューというよりも、ワールドプレミアの可能性があります。
2023年1月13日からインド・デリーで開催される「Auto Expo2023」において、マルチスズキは16車種を出展する予定になっています。
このなかに、新型SUV2車種が含まれていることを発表。その1台がジムニーロングだと見られています。
ジムニーロングについては、すでに多くのスクープショットや情報がネット上に流失していますが、もっとも注目すべき点はパワーユニットです。
現行型の「ジムニーシエラ」に搭載されている1.5リッター直列4気筒エンジンに加えて、かつて「エスクード」に搭載されていた1.4リッター直列4気筒ターボ、そしてなかにはハイブリッドシステムの搭載を予想しているメディアもありました。
筆者はジムニーへのハイブリッドシステムの搭載には懐疑的でしたが、ここにきて新たな情報が入ってきました。
その情報とは、2022年から2025年にかけてのスズキのSUVロードマップ。
その真偽は定かではありませんが、ロードマップの2022年の欄を見ると、今年デビューした「エスクード・ハイブリッド」と「Sクロス・ハイブリッド」が記載されています。
注目は2024年の欄に、ジムニーロングとそのハイブリッドが載っていることです。
もしこれが本当だとすると、海外のメディアが早い時期から予想したジムニーハイブリッド登場は現実のものとなる可能性が。それでも、筆者は懐疑的といわざるを得ません。
その理由は、第一にシステムの開発です。
パートタイム4WDのレイアウトを考えると、エンジン、ハイブリッドモジュール、トランスミッションが後方1列に伸びたフォルクスワーゲンタイプのハイブリッドシステムが頭に浮かびます。
しかし、これにサブトランスファーが加わると、小排気量でもそれなりに大きなシステムとなります。
果たして、これがジムニーのフロント部に収まるのだろうかという疑問は捨てきれません。
加えて、縦置きのシステムをジムニーのためだけに造るのか。
さらに、ラダーフレームの間に電池を配置した場合にオフロードでのダメージはないのか。
といったことも超えなければならないハードルとして挙げられます。
トランスファーレバーを4Lにシフトしたとき、いわゆるクロカン走行時のシステム制御の難しさも考えられます。
ちなみに、トヨタ「ランドクルーザー(300系)」やレクサス「LX」にもハイブリッド版追加の噂はあるため、サブトランスファーを有していても、ハイブリッドシステムの搭載は不可能なわけではないのでしょう。
しかし、これらのクルマとジムニーは価格帯が異なり、もしジムニーハイブリッドが登場してもかなりの高額になる可能性があります。
その答えは、Auto Expo2023待ちということになりそうです。
※ ※ ※
最後に余談とはなりますが、ジムニー業界関係者から日本でのジムニーシエラの納期短縮が急ピッチで進められているという話を聞きました。
地域によって差はあるようですが、すでに7か月程度まで短くなっているようです。
これもジムニーロング発売の布石なのではないかといわれています。
日本では2024年デビューといわれなるとまだまだ先という感じは否めませんが、スズキとしては環境を整えて、発売の時期を慎重に見計らっているのかもしれません。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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