なぜ走行中にドア・マド全開!? 危なくないの? 旧式仕様「赤バス」 タイで見かけた光景とは
日本と海外では、文化が違えば何もかもが異なります。例えば、タイ・バンコクでは走行中でもドア・マド全開な「赤バス」というものが走っていますが、どのようなバスなのでしょうか。
走行中でもドア・マド全開な赤バスってなに?
タイのバンコク市内のトンロー通りをクルマで走っていると、マド全開、そしてドアも全開の赤いバスがそこら中を走っている光景を見かけます。
マド全開は換気や空調の問題で分かりますが、ドアまで全開な通称「赤バス」とはどのような乗りものなのでしょうか。
タイの公共交通機関としては、主に高架鉄道のBTS、地下鉄のMRT、船のエクスプレス・ボートが挙げられます。
さらに地上を走るという部分では、バスやタクシーも存在。
とくにタクシーには従来のクルマを用いるものや、バイクの後ろに乗るものがあり、バンコク市内であればバイクタクシーで移動する光景を頻繁に目にします。
そして、バスにもいくつかの種類があり、なかでも印象的なのが前述のトンロー通りを走る赤バスです。
トンロー通りとは、日本人が多く住むトンロー地区のスクンビット通りの通称です。
そこを巡回して走る赤バスの特徴はその名の通りボディが赤く塗られていることや、日本製の旧式バスを用いていることが挙げられます。
さらにいえば、マド全開&ドア全開という日本では異様な光景が日常の一部になっているのです。
もちろん乗車している客は、全開でも気にする様子は一切ありません。
また車内にはエアコンがないため、走行中であれば風が通りいくらか涼しいですが、停車中は暑いため、乗る場合にはその点は事前に覚えておきましょう。
かつて赤バスは運賃が無料だったこともありますが、現在では一律8バーツ(約30円)です。
基本的に通り沿いにバス停はあるものの手を挙げて運転手に合図をすれば停車して乗ることができます。
また降りたいときには、日本の路線バスにもある降車ボタンを押して、降りることが可能です。
なお走行中もドア全開で走っている理由について現地の人は「いつでもすぐに乗り降りするため」と説明してくれました。
日本では安全上考えられませんが、タイならではの理由がそこに存在したようです。
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