高速バス+カーシェアリングで地域活性化なるか 社会実験へ

高速バスの停留所周辺にカーシェアリングを配置し、バス利用者がカーシェアリングの車両に乗り継げるようにする社会実験が、この秋からおよそ1年にわたり実施されます。

バス停でカーシェア車両に乗り継ぎ

 高速バスとカーシェアリングを連携させて地域活性化などの可能性を探る社会実験が、この秋から実施されます。

 国土交通省中部地方整備局は2016年10月19日(水)、「高速バス&カーシェアリング社会実験」に参加する事業者を公募すると発表しました。今年3月から同省は、道路網を有効に活用しながら交通モード間の接続を強化する施策を検討しており、今回、その取り組みの一つとして、高速バスとカーシェアリングを組み合わせた社会実験が行われます。

 具体的には、高速バス停留所周辺の駐車場にカーシェアリングを配置。高速バス利用者はカーシェアリングの車両に乗り継いで、目的地までの交通手段として、また観光地を周遊する際の足などとして利用します。

 社会実験の期間は2017年10月までのおおむね1年間。募集の対象は中部地方管内に本社や支店、営業所などを有する高速バス事業者およびカーシェアリング事業者で構成するグループです。実験を通じて行動範囲拡大や利便性向上の効果、課題などについて検討が行われます。

 国土交通省によると、2011年に約7万人だったカーシェアリングの利用者数は、2015年には約85万人に増加。また、鉄道とカーシェアリングを組み合わせた利用も普及しているとしています。

【了】
提供:乗りものニュース

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