トヨタ新型「SUVミニバン」や「最後のV8+MTモデル」! 日本での販売が“渇望”される「海外専売車種」3選

世界では毎年数え切れないほどの「新型車」が発表されています。なかには、ここ日本では販売されない「海外専売車種」も。今回はそんななから注目度の高い3車種を紹介します。

日本販売求む!「海外専売車」3選

 国内外にはいくつもの自動車メーカーがあり、毎年数え切れないほどの「新型車」が発表・販売開始・生産開始されます。

 世界中で発表される新型車は、ここ日本では販売されない「海外専売車種」が多くあります。それは国外のメーカーのみならず、国産メーカーのクルマも多くあります。

 今回はそんな海外専売車種のなかから、「日本でも販売してほしい」と呼び声も高い注目のニューモデル3車種を紹介します。

トヨタ新型「イノーバゼニックス/イノーバハイクロス」も海外専売車種
トヨタ新型「イノーバゼニックス/イノーバハイクロス」も海外専売車種

ミニバンSUVのトヨタ新型「イノーバゼニックス/イノーバハイクロス」

 国や地域によって細かい仕様や車名が少し異なりますが、トヨタはアジア圏向けに「イノーバ」というヒンジドアを採用する3列MPV(ミニバン)を展開しています。

 そんなイノーバにSUV要素をもたせたのが新型「イノーバゼニックス」です。

 2022年11月21日にインドネシアで発表された新型イノーバ ゼニックスは、トヨタの次世代のクルマづくり「TNGA」に基づくTNGAプラットフォーム(GA-C)を採用。「イノベーティブ・マルチパーパス・クロスオーバー」というコンセプトを掲げて、開発されています。

 イノーバと同様、3列シートを備え、ボディサイズは全長4755mm×全幅1850mm×全高1795mm、ホイールベースは2850mm。最低地上高は185mmとしっかりSUV並みです。

 外観は、六角形の大型フロントグリルや、シャープなヘッドライトが存在感を示すほか、スポーティなボディシルエットを強調したデザインが特徴です。

 パワートレインには、2リッターエンジン+モーターが組み合わされるハイブリッド仕様と、2リッターエンジンのみを搭載するガソリン仕様を設定しています。

 インドではイノーバハイクロスとして2022年11月25日に発表されるも、もととなるイノーバと同じく日本での展開は報じられていません。

 国内で販売されているクルマだと、三菱のクロスオーバーミニバン「デリカD:5」を想起するイノーバゼニックスですが、SNSなどでは「日本でも売ってほしい」「イノーバかっこいいなぁ」などの声があり、日本でも一定の需要はありそうです。

もう最後のV8+MT? フォード新型「マスタング」

 フォードはアメリカの自動車メーカー。マスタングは同社が製造販売するスポーツクーペです。

 マスタングの初代モデルは、1964年に開催されたニューヨーク万国博覧会で世界初公開。以来、1974年に登場した2代目、1979年登場の3代目、1994年に登場した4代目、2005年登場の5代目、2014年登場の6代目と進化を続け、その歴史は58年にもなります。

 日本でも過去にフォード・ジャパンが正規輸入販売していましたが、2016年9月の撤退後は一部並行輸入業者が販売するのみとなりました。

 そんななか、米国でマスタングの新型モデルが、2022年9月14日に発表されました。

 そのエクステリアは歴代モデルをインスパイアしながら、彫りの深さを加えエッジを効かせた、これまでで最も幅広い顧客層を狙ったデザインだといいます。一方インテリアでは、戦闘機をインスパイアしたというドライバー中心のコックピットとなっています。

 パワートレインには、2.3リッター直列4気筒ターボチャージャーエンジンと5.0リッターV型8気筒エンジンが設定されますが、特筆すべきなのは、V型8気筒エンジン搭載モデルには、トランスミッションを6速MTもしくは10速ATから選択可能なこと。大排気量V8エンジンをMTで楽しめる、現代には少なくなったモデルとなります。

 また同時に発表されたカスタムモデル「ダークホース」では、最高出力500馬力を発揮する5リッターV型8気筒エンジンを搭載。こちらもMTの設定がありクルマ好き必見のモデルとなっています。

 そんな新型マスタングですが、前述の通り輸入元のフォード・ジャパンが撤退していることもあり、日本での正規販売の可能性はかなり薄くなっています。SNSでも「並行(輸入)でもいいから欲しい」「並行でも売ってくれたら買う」など、早くも並行輸入を望む声もあり、その動向に期待がかかっています。

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