クルマの「装備次第で納期短縮」は本当か 新車「オプション」選択は何を選ぶのが効果的? あえて待つ人の心理は?
わずかな納期短縮化よりも高機能ナビが魅力的?
一方、前出の日産の販売店担当者は「納期の短縮を目的としてナビを妥協することはおすすめしない」としたうえで、次のように続けます。
「現在のナビゲーションシステムは単なる道案内のためのものではなく、車内で音楽やテレビなどのエンターテイメントを楽しむためのツールとなっています。
さらに、通信機能を活かしたSOS機能なども搭載されているなど非常に高機能なものとなっています。
こうした高機能のナビゲーションシステムに魅力を感じてくださるお客さまも多く、納期のわずかな短縮を目的としてメーカーオプションのナビゲーションシステムを妥協する人はほとんどいらっしゃいません。
最近では新車の納期が長いということをご理解いただけているお客さまが多いため『どうせ待つなら納得のいく仕様を』という人が増えているのかもしれません」

昨今のナビは高機能である反面、非常に高価であることも事実です。
実際、エクストレイルのメーカーオプションとなっている「NissanConnectナビゲーションシステム」は36万3000円から41万5000円と車両価格のおよそ1割を占めるほどです。
このように、高機能のナビは決して安価なものではないため、多くの場合、ユーザーのニーズに合わせて取捨選択の余地が残されているのが一般的です。
たしかに、高機能のナビを装着しないことで納期が短縮されるケースもあるようですが、それを目的として装着するかどうかを検討するユーザーは少ないようです。
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現状、メーカーオプションが納期に与える影響はそれほど大きくなく、さらなる納期の短縮を求めるなら、車種やグレード自体を検討し直すことのほうが効果的といえそうです。
長らく問題となっていた新車の長納期化ですが、最近ではゆるやかに改善の兆しが見られています。
それでも、人気車種では依然として6か月以上の納期はめずらしくありません。
新車選びをするユーザーにとっては「車種や装備を妥協して納期を優先する」か「希望の車種や装備を選択して気長に待つ」のどちらかを選ぶ必要がまだまだありそうです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。



























