まさかマツダ「サバンナGT」が45年ぶりに蘇る!? 丸目4灯&メッシュグリル採用! ワイドな「RX3 CABRIOLET」の正体とは
東京オートサロン2023にマツダ「ロードスター」をベースにした驚愕のカスタムカーが展示される予定だといいます。どのようなモデルなのでしょうか。
懐かしき「サバンナGT(RX-3)」みたいな「ロードスター とは
毎年1月に開催される東京オートサロンでは、さまざまなカスタムカーが展示されます。
基本的にはベース車のカスタムがメインですが、なかにはベース車から大きく姿を変えたモデルも存在します。
クルマの専門学校である日本自動車大学校(通称NATS)は、長年にわたり東京オートサロンに出展し続けています。
毎年、同校のカスタマイズ科では東京オートサロンに向けたカスタムカーが授業の一環も兼ねて、いくつか製作され話題となっています。
2023年に向けては、トヨタ「アルファード」をベースにスーパーデューリートラック化した「アルファードスーパーデューリートラック」や、トヨタ「86」をベースにGRコンセプトモデル「GT3」をオマージュしたモデルが製作中です。
それらに並んで現在製作されているのがマツダ「ロードスター(ND型)」をベースにした「MAZDA RX3 CABRIOLET」と呼ばれるモデルとなります。
その見た目は、かつてマツダが販売していた「サバンナGT(輸入名:RX-3)」をオマージュしたような丸目4灯かつメッシュグリルが特徴的なデザインです。
日本で1972年から1978年まで発売されたサバンナGT(RX-3)は、米国向けに「RX-3」という車名が与えられて展開され、日本でもRX-3の名で親しまれたといいます。
心臓部にはロータリーエンジンに5速MTを組み込んだ仕様として、レースでも活躍したマツダの名車です。
そんなRX-3を現代のロードスターをベースに復活させたのが今回のカスタムカーといえます。
また完成予想図では、RX-3(クーペ/後期型)を思わせるヘッドライトやグリルに加えて、黄色いボディカラーにグリーンのラインがアクセントとなっているほか、ロードスター譲りのオープンカースタイルです。
そんなMAZDA RX3 CABRIOLETの制作背景について、担当する学生は次のように話しています。
「旧車人気が高まり中古車も高騰している今。
旧車は欲しいがとにかく敷居が高い。ただでさえ購入価格が高いうえ維持費、メンテナンスにかかる費用を考えたら格差社会の現代において一般市民の旧車所有なんて夢のまた夢。
ましてや僕ら若い世代にはとてつもなく高いハードルなんです。
現代のクルマのメンテナンス性や維持費でルックスは旧車という理想形のモデルケースとしてチャレンジしていました」
また苦労する部分としては、以下のように話しています。
「NDロードスターのきれいなラインやシルエットと真逆とまではいわないですが、形のベクトルが違う両車のつじつま合わせが難しいです。
ロードスターの良さもできるだけ残したいと思っています。
ボディの造形は主に鉄板で、新規パネルを製作し既存のフェンダーやボディと合わせていくのですが板金加工で左右対称を作るのがとても難しいです。
地元企業の千葉マツダの協賛でベース車のNDロードスターを用意していただき製作しています。
そのほか、アフターパーツやカスタムメーカーに多数部品協賛していただき製作完成を目指しております」
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1978年に生産終了となったサバンナGT(RX-3)が2023年1月に完成してお披露目されれば、まさに45年ぶりの復活といっても過言ではないでしょう。
毎年、ユーザーの度肝を抜くカスタムカーを展示する日本自動車大学校。東京オートサロン2023でも注目せずにはいられません。
チバラキっぽい
昔のサバンナGTをそのままの形で出したら、めちゃくちゃ売れると思う。