三菱自8車種で燃費が最大8.8%下回る 国交省が販売自粛要請

三菱自動車の燃費不正問題で国土交通省が2016年8月30日、新たに8車種の燃費がカタログ値を下回っていたと発表しました。同省は販売自粛を要請しています。

最大8.8%、平均4.2%の乖離

 三菱自動車の燃費不正問題で国土交通省は2016年8月30日(火)、調査を実施した9車種のうち8車種で燃費がカタログ値を下回っていたと発表しました。最大でおよそ8.8%、平均でおよそ4.2%下回っていたということです。

 国交省は三菱自動車に対して販売自粛を要請。同省によると、販売再開には2~3週間がかかる見込みといいます。

 国交省によると、燃費がカタログ値を下回っていたのは「ミラージュ」「RVR」「パシェロ」「デリカ(D5)」「アウトランダーPHEV」「i-MiEV」「ミニキャブMiEVバン(日産 E-NV100クリッパー、スズキ EVエブリィ)」「ミニキャブMiEVトラック」の8車種です。

 国交省は2016年6月、三菱自動車の軽4車種について実際の燃費がカタログ値よりも平均でおよそ11%、最大でおよそ16%悪かったという調査結果を公表。現在販売されている残り9車種についても調査を実施していました。

 これを受けて三菱自動車は「当社はこれまで、届出燃費値について、検証のため行った社内試験の結果と大きな乖離がないため変更は必要ないとご説明してきました。しかし、本日の示達に際し国土交通省より、社内試験の走行抵抗の算出方法が不正であるとのご指摘を受けました。当社としては、これを真摯に受け止め、新燃費値を申請することといたしました」とのコメントを発表しました。

 なお該当する車種については、燃料代の差額と自動車関連諸税の増額分について損害賠償金を支払うということです。

【了】
提供:乗りものニュース

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