「ローダウン」は最低地上高9cmまで下げてOK!? ただし故障やトラブルに繋がる場合も! 定番カスタムが引き起こすクルマへの影響とは
車高を下げるにはどうしたらいい? 最低地上高以外に注意すべき点とは
では実際にローダウンするにはどのような方法があるのでしょうか。
主な方法としては、「ダウンサスを使用する」「車高調整式サスペンション(以下車高調)に取り替える」「エアサスペンションに取り替える」の3種類があります。
「ダウンサスを使用する」場合は、サスペンションのスプリングを「ダウンサス」とよばれる全長の短いタイプに交換します。
車高のダウン幅はスプリングの長さが短くなればその分下がりますので、ローダウンが可能です。
「車高調に取り替える」場合は、「車高調」とよばれるサスペンションユニットを純正品から丸ごと換装します。
現在は新品でも10万円前後から導入できることから、最もポピュラーな方法になりつつあります。車高調の中にもさまざまタイプがあり、「ネジ式車高調」「Cリング式車高調」「全長調整式車高調」などがあります。
車高を下げてもショックアブソーバのストローク量に影響を及ぼさない特徴を持つ「全長調整式車高調」がローダウンユーザーに好まれる傾向にあります。
「エアサスペンションに取り替える」場合は、エアサスと言われる、空気が入ったシリンダーを活用した構造を持つサスペンションユニットに純正品から換装します。
ダウンサスや車高調は金属スプリングですが、エアサスは空気をスプリングの代わりに使用するため、調整範囲内でスプリングの長さを自在にコントロールすることができます。
駐車している際はスプリングを短くする要領で車高を下げ、移動する時はスプリングを長くして車高を上げるといった使い方もできます。
しかし導入コストが高額となるため、ローダウンをおこなうユーザーの中でも少数派です。
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法的な観点で「ローダウンはどこまで許されるのか」というと道路運送車両の保安基準を満たせば問題はありません。
保安基準内では「自動車の地上高(全面)は、9cm以上であること」と記載されており、基本的には最低地上高が9cmになるまでは、下げても良いと言えます。
ただし、最低地上高をクリアしても、一部車種では反射板や灯火類などの高さが基準以下となってしまい不適合となる恐れもあります。さらに近年の新型車に広く標準装備される「衝突被害軽減ブレーキ」などの先進運転支援機能(ADAS)についても、極端に車高を下げた場合には動作の正確性にも影響を及ぼす可能性があるので、念のため注意が必要です。
なお最低地上高の測定箇所として、対象外となる箇所については、「タイヤと連動して上下するブレーキ・ドラムの下端、緩衝装置のうちのロア・アーム等の下端」、「自由度を有するゴム製の部品」「マッド・ガード、エアダム・スカート、エア・カット・フラップ等であって樹脂製のもの」と定められています。
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ローダウンは車の運動特性をスポーティに変えられたり、ドレスアップの観点で人によってはとても満足感を得られるカスタムです。
しかし、ローダウンの特性を理解していなかったり、ルールを知らなかったりすると、車に乗るのが嫌になったり車検に通らなくなり不正改造車として取締りの対象になるのも事実です。
ローダウンを正しく理解して、自分に合ったカスタムを楽しんでいきましょう。
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