「ローダウン」は最低地上高9cmまで下げてOK!? ただし故障やトラブルに繋がる場合も! 定番カスタムが引き起こすクルマへの影響とは

クルマの最低地上高(車高)を下げるカスタムのことをローダウンといいますが、ローダウンをおこなうとクルマにどのような影響があるのでしょうか。カスタムの方法やメリット・デメリットなどを紹介します。

最低地上高は9cmまで下げてOK! ローダウンの影響とは

 公道を走るクルマは、国土交通省によって「最低地上高」が定められており、カスタマイズ等によってローダウンする際もこの基準に従うのが必須となります。

 国土交通省が定める「道路運送車両保安基準の細目を定める告知〈第3節〉第163条」では、「全面における地上高は9cm以上」と規定されています。

 では、ローダウンをするならばどのような点に注意すべきで、車検に適合するにはどのような状態であるべきなのでしょうか。メリットやデメリットを含め紹介します。

車高を下げるカスタム「ローダウン」はクルマにどのような影響が出るのでしょうか
車高を下げるカスタム「ローダウン」はクルマにどのような影響が出るのでしょうか

 車の最低地上高を下げて車体底部と地面との距離を近付けることを「ローダウン」と言います。車高を上げる「リフトアップ」と言うカスタムがありますが、それとは逆の行為です。

 ローダウンのメリットは、重心を下げることでコーナリング時の走行安定性を向上させることができることです。サーキット走行までとはいかなくとも高速道路のインターチェンジなどの旋回でも違いを体感することができます。

 またローダウンをするとフェンダーとタイヤの隙間や地面と車体の隙間が少なくなり、地を這うようなどっしり感や鋭さが強調されます。人によっては走行の安定性よりも、外観をより自分好みに近づけるためにローダウンをおこなうオーナーもいます。

 しかし、ローダウンにはデメリットもあります。

 まず懸念されるのは乗り心地の悪化です。ローダウンすると純正よりも上下のストローク範囲が減少してしまうため、スプリングレート(スプリングの硬さ)も上げなければなくなります。

 純正の硬さのままにするとショックアブソーバの底付きやタイヤハウス内での車体との干渉といった問題が出るため、減少したストローク範囲に対応した硬いバネに交換する必要があるためです。

 また乗り心地以外でも、最低地上高が下がれば、日常使用に影響が出る可能性があります。特に段差の乗り越える際や駐車時に、車の外装パーツやマフラーなどを段差や輪止めに接触させて損傷させてしまうリスクが上がります。

 さらに車高が下がればロアアーム等の足回りパーツからブッシュ類、ドライブシャフト・ステアリングラックブーツ等への負荷も変わり、寿命を縮めてしまうこともあります。

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