「もともとイス」ではない! 「車の廃材」元に作ったスツール「obi」11月発売

クルマの廃シートベルトを材料とした組み立て式スツール「obi(オビ)」が2022年11月に発売されます。どのようなデザインなのでしょうか。

クルマの廃材が組み立て式スツールに変身

 服飾小物・雑貨ブランド「rerer(レレー)」を展開する株式会社ESTは、クルマの廃材を材料とした組み立て式スツール(背もたれやひじ掛けのない1人用の椅子)を開発したと2022年8月17日に発表しました。

 植林木100%のホワイトバーチ合板とクルマの廃シートベルトを活用し、「obi(オビ)」と名付けられたスツールだといいますが、どのような特徴があるのでしょうか。

廃シートベルトを活用したスツール「obi」
廃シートベルトを活用したスツール「obi」

 rererによると、日本の自動車の再資源化率は90%台後半ともいわれており、大半が何か別のものに利用されているといいます。

 その一方で、エアバッグやシートベルトは非常に頑丈で特殊な造りということもあり、別のものに再利用することが難しく、残念ながら多くが廃棄されてしまっているのが現状。

 そのため、これまでrererでは、廃棄されるクルマの廃材であるエアバッグ、シートベルトをアップサイクルし、小銭入れやポシェットなどの小物として生まれ変わらせてきたということです。

 今回、廃シートベルトを活用したスツールをrererが開発するにあたって、これまで数多くの椅子を手掛けてきた木工家の賀來寿史氏、そして多方面で様々な活躍をしている現代工作家/エンターテイナーのミズグチグッチ氏に協力を呼びかけたといいます。

 その結果、できる限りシンプルで金具など使わない、手数の少ない構造のスツールが完成したということです。

 スツールのデザインは賀來寿史氏によるもので、インテリアとしても馴染みます。

 素材特有の強さとしなやかさを活かし、廃シートベルトを座面部分に配置。4枚のホワイトバーチ合板と組み合わせた構造です。

 漢字の『帯』でスツールを表現したロゴをミズグチグッチ氏がデザインしました。

 使用される廃シートベルトは、解体業者から国産車のベルトがランダムに集められ洗浄・消毒後、ブラック系・ベージュ系・グレー系の3種に分類。そのためスツールは一点一点違った表情をしています。

 バーチ合板はラトビア産のホワトバーチで植林木100%の無垢材(FSC認証材)を使用。構造用合板と比べ3倍の強度があり、積層面と木目が非常に美しく、あえて無垢材を使用することで変化を楽しむこともでき、経年により自分だけの一脚になります。

 スツール「obi(オビ)」は、HI(440mm高)が1万6500円、LO(245mm高)が1万4300円(いずれも消費税込)。8月24日から26日に開催される合同展示会、JUMBLE TOKYOにて発表され、11月発売予定です。

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