夏のクルマのトラブル「オーバーヒート」なぜ起こる? エンジン故障で高額出費も!? 手軽にできる予防法とは
意外と簡単! オーバーヒートの予防方法
夏場のオーバーヒートを防ぐには早期発見が重要ですが、日常の簡易点検が有効です。
ボンネット内には冷却水のリザーバータンクが存在しており、冷却水量のアッパーレベル(FULL)とローレベル(LOW)が簡易ですが目視で確認することができます。
もしローレベル(LOW)になっている場合は冷却水を補充する必要があります。
また、冷却水量の点検と同時に冷却水の錆や浮遊物についてもチェックすることをおすすめします。
年数が経過しているクルマの錆や浮遊物は多少仕方ない部分はありますが、多量の錆や浮遊物が存在している場合は、冷却システムの配管やエンジンシリンダブロック(ウォータージャケット)に汚れが蓄積され冷却水が効率よく流れなくなっている可能性があります。
このような状態もオーバーヒートの原因になるので、錆や浮遊物が多量に存在する場合は冷却水の補充ではなく全量入れ替えが必要です。
その場合、ウォーターポンプからラジエター本体に繋がる「ロアホース」を外す大掛かりな作業になることから、整備工場や専門知識があるショップなどで交換すると良いでしょう。
さらに、極端に冷却水が減っていたり、錆などが冷却水リザーバータンクに発生している場合は、冷却水の漏れや冷却水の品質不良などが考えられます。
このような場合には冷却水補充と合わせて「クーラントブースター」「ラジエターストップリーク」などの冷却水添加剤で様子をみるのも良いでしょう。
カーショップなどで販売されていて、冷却水リザーバータンクにそのまま入れるだけの簡易的な添加剤ですが、クルマにあまり詳しくない人でも取り扱いが簡単。手軽に作業できるのでおすすめです。
冷却水のほかに、エンジン本体内部でエンジン部品を冷却するエンジンオイルが減ると、エンジン内部部品の冷却が充分におこなえず、オーバーヒートの原因になります。
エンジンオイル量や汚れはオイルレベルゲージで確認するのですが、冷却水と同様に、エンジンオイルのレベルゲージにもアッパーレベル(FULL)とローレベル(LOW)が存在します。
確認に注意したいのは、オイルレベルゲージをまっすぐ引き抜くということです。
まっすぐ引き抜かないとオイルレベルゲージの筒などにエンジンオイルが付着してしまい、正確なエンジンオイル量が判断できなくなることから、慣れてない人はカーショップなどにオイルの点検を依頼すると良いでしょう。
また、エンジンオイルを交換することで、エンジンオイルの量や質を正常に保つことができるので、こちらも定期的におこないたいものです。
※ ※ ※
オーバーヒートしてエンジンが壊れると、修理費が高額になります。
それを防ぐためにも、日頃の定期点検や目視点検で冷却水やエンジンオイルの量をチェックすることが重要だといえます。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。