新型軽「精悍顔」に賛否両論!? 「スティングレーじゃないの!?」 マイチェンのスズキ「ワゴンR カスタムZ」が話題に

2022年8月2日、スズキは軽乗用車「ワゴンR」をマイナーチェンジし、新グレード「ワゴンR カスタムZ」を追加しました。SNSでは新型を歓迎する声が多いようです。

新型「ワゴンR カスタムZ」に対し「こっちのほうが“スティングレー”じゃないの!?」と指摘される理由とは

 スズキの軽ハイトワゴン「ワゴンR」が2022年8月2日、マイナーチェンジで新グレード「ワゴンR カスタムZ」を追加しました。
 
 SNSでは早くもスズキ車ファンから新型の登場を歓迎する声が集まっていますが「こちらが真の“スティングレー”だ」との声も聞かれます。どういうことでしょうか。

スズキ 6代目「ワゴンR カスタムZ HYBRID ZT」[2022年8月2日マイナーチェンジモデル]
スズキ 6代目「ワゴンR カスタムZ HYBRID ZT」[2022年8月2日マイナーチェンジモデル]

 現行型の6代目ワゴンRは2017年に登場しました。マイルドハイブリッドと新プラットフォームを組み合わせ、当時軽No.1の低燃費性能を達成しています。

 2017年デビュー当時のラインナップは、ワゴンR(標準タイプ:FAとHYBRID FX)と、エアロカスタム系「ワゴンR スティングレー」に加え、標準タイプにもうひとつの顔「HYBRID FZ」を用意し、3タイプのフロントデザインを設定したのが大きな特徴でした。

 標準タイプは四角くシンプルな形状なのに対し、HYBRID FZは上下2段のLEDヘッドランプとつながる横基調グリルを持つ精悍でスポーティなデザインとし、ユーザーの選択の幅を広げる役割を果たしていました。

 さらにワゴンR スティングレーは、ブラックとメッキを組み合わせた印象的なグリル部と、縦型で後方まで伸びる大きなヘッドランプの組み合わせによる迫力のあるデザインを特徴とし、個性を求めるユーザーに訴求しています。

 今回5年ぶりとなったマイナーチェンジでは、標準タイプのデザインを小改良。メッキパーツを加えるなどで質感を高めています。

 さらにHYBRID FZを廃止し、横長のヘッドライトとグリルが一体化した質感の高いデザインで新登場したのがワゴンR カスタムZです。

 ワゴンR カスタムZにはノンターボとターボの2タイプが用意され、新型の中心的モデルの位置づけとなっています。

 いっぽうでワゴンR スティングレーは継続されましたが、ターボエンジン車のみの設定にグレードを縮小しています。

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 新型ワゴンRに対するSNSの声を拾ってみると、評判の中心は新型ワゴンR カスタムZに対するものが占めています。

 しかも「これマジ恰好よくない?」「タテ目スティングレーよりもカスタムZのほうがカッコエエ」と賞賛の声が多くみられたのが印象的でした。

 そして「こっちのほうがワゴンR スティングレーっぽい」「MH23Sスティングレーを思い出す」「スティングレーっぽい顔立ち」とする声が非常に多いのも特徴として挙げられます。

 MH23Sとは、2008年に登場した4代目ワゴンRを指します。ワゴンR スティングレーは、その前の3代目末期の2007年に追加され販売底上げに貢献した人気グレード。4代目でも販売の主力となりました。

 3代目、4代目の各ワゴンR スティングレーは横型ヘッドライトとスケルトン構造のグリルが横一文字に一体化されたデザインで、たしかに新型ワゴンR カスタムZをほうふつとさせます。

 他方で、現行型のワゴンR スティングレーに対し「明らかにRR(ダブルアール)だな」と、こちらは2代目や3代目などに設定されていた「ワゴンR RR」のデザインとの近似性を指摘する声がありました。

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 新型ワゴンRでもうひとつ、一部のコアなスズキファンの間で盛り上がっているのが「5速MT車設定が残った」ことです。

 近年急激にその数を減らしているMT(マニュアルトランスミッション)車ですが、スズキもその例にもれず、軽スポーツハッチの「アルトワークス」が絶版となったいま、軽乗用車では「ジムニー」とワゴンRが貴重なMT設定車となります。

 今回のマイナーチェンジでは従来5速MT設定のあったベーシックなFAグレードが廃止となり、FXに5速MT設定が移行されています。

 SNSでは「ワゴンRのMT生き残った!」「いいねえスズキ」と喜びの声が上がるなか、FAにはタコメーター設定がなかったことから「タコメーターが復活した!」と、マニアックな指摘も一部に見られました。

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