中古車価格高騰中! 2002年の排ガス規制が運命変えた!? 絶版スポーツカー4選
2002年、排出ガス規制により、多くのスポーツカーが生産終了となりました。今回は、そんな消えていった悲運のスポーツカーをピックアップして紹介します。
厳しい排ガス規制でスポーツカーが続々終了
いまから20年前の2002年、日本を代表するスポーツカーたちが軒並み生産終了となり、クルマ好きに大きな衝撃を与えました。
これは「平成12年排出ガス規制(2000年)」が施行されたのが理由で、規制と生産終了の年にタイムラグがあるのは、施行は2000年10月1日でしたが、それ以前に認可を受けたクルマについては2002年8月末までの猶予期間が設けられたためでした。
その内容は、施行当時「世界一厳しい」といわれた「昭和53年排出ガス規制」を大幅に強化したもの。
ガソリン車の基準値が窒素酸化物(NOx)は0.48から0.08g/kmに、一酸化炭素(CO)は2.70から0.67g/kmに、炭化水素(HC)は0.39から0.08g/kmに改められるなど、約70%もの排出量削減が求められたのです。
もちろん規制に対応するエンジンを開発し搭載すれば生き残ることは可能でしたが、当時はミニバン全盛でプレミアムSUVの人気に火がつきはじめたとき。
趣味性が強くて実用的ではないスポーツカーは販売が低迷していたこともあり、メーカーは採算が取れないと判断。多くのスポーツカーが2002年に生産終了となったのです。
惜しまれながら絶版となっただけに中古車人気は加熱する一方で、なかには相場が高騰しすぎて今では手の届かない存在になってしまったモデルもあります。
そんなスポーツカーのなかから、もはやレジェンド級といっても過言ではない4車種をピックアップして紹介します。
●トヨタ「スープラ」(2代目)
トヨタ「スープラ」は日産「フェアレディZ」の対抗馬として、「セリカ」ベースのボディに6気筒エンジンを搭載して誕生したスポーツクーペです。
北米では1978年発売の初代モデルから「セリカ・スープラ」として販売されていましたが、初代および2代目の日本名は「セリカXX(ダブルエックス)」だったため、日本では一般的に「スープラ」というと1986年に発売された通算3代目を初代として扱います。
日本での2代目(通算4代目)にあたる1993年に登場したA80型は、豊かな曲面で構成された流麗なクーペボディが魅力のFRスポーツで、搭載される3リッター直列6気筒DOHCエンジンには280馬力のツーウェイ(シーケンシャル)ツインターボと、225馬力の自然吸気の2種が用意されました。
トランスミッションは5速MTと4速ATのほか、日本の乗用車で初となる6速MT(独ゲトラグ製)を設定。
フェラーリ「F40」を彷彿させる大型リアスポイラーの装着や、年次改良で大径ブレーキや、状況に応じて左右の減衰力に差をつけるショックアブソーバ「REAS」を投入するなど、話題に事欠かないクルマでした。
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平成12年排出ガス規制に対応できないことから2002年7月に生産を終了。在庫車両も翌8月には完売し、およそ9年の歴史に幕を閉じました。
ちなみに、1000万円オーバーの物件がぽつぽつとあり、現在(2022年6月)の中古車相場は高騰してるといえます。もっとも安価な物件でも350万円(自然吸気モデル)といったところです。
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