中国EV最大手「BYD」日本上陸! 日本での乗用車一般販売を開始 今後の展望は?
日本のEV販売におけるゲームチェンジャーとなるか?
2つ目の車種となる「ドルフィン」は、2021年よりスタートした新たな商品群「海洋」シリーズの第一弾となります。
このクルマは、BYDが新たに開発した「e-プラットフォーム 3.0」を採用する初めての車種であり、その見た目は文字通り「イルカ」らしい可愛いデザインのコンパクトカーとなっています。

ボディサイズは全長4290mmx全幅1770mmx全高1550mm、日産の販売するハッチバック「ノート オーラ」と同等のサイズとなります。
搭載するブレードバッテリーはスタンダードモデルが容量44.9 kWh、そしてハイグレードモデルが容量58.56 kWhとなっており、それぞれWLTP方式での航続距離は386 kmと471 kmとなっています。
日本での発売はアット3より少し遅れて2023年中頃を予定しているとのこと。
最後に日本へ投入されるのが、4ドアセダンの「シール(中国名:海豹)」です。BYD「海洋シリーズ」における第3弾となるこのモデルは2022年5月に発表されたばかりのBYD最新モデルとなります。
ほかの「海洋シリーズ」同様、海からのインスピレーションを得たデザインは、他のメーカーでは見ないような美しさとスポーティーさを兼ね備えたルックスとなっています。
ボディサイズは全長4800mmx全幅1875mmx全高1460mmで、国内メーカーの車種ではマツダ「MAZDA6」に近いサイズとなっています。
こちらもドルフィン同様、スタンダートモデルとハイグレードモデルが用意されており、スタンダードは後輪に出力230 kWのモーターを搭載する後輪駆動モデル、ハイグレードはそれに加え、前に出力160 kW のモーターを搭載する四輪駆動モデルとなっています。
搭載されるブレードバッテリーは2グレードとも共通の容量82.56 kWhで、WLTP方式での航続距離は555 km。こちらのモデルは3車種の中で最も遅く販売予定で、2023年の下半期ごろの投入となります。
今までは法人向けとして存在感を発揮していたBYD。一般向けの乗用車販売がスタートすれば、それこそ日本のEV販売におけるゲームチェンジャーになることは間違いないでしょう。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。








































