軽キャンパーみたいな「トイレカー」なぜ開発? 移動トイレのニーズに消防車メーカー「モリタ」が着目した訳
まるでホテルのトイレ!? トイレカー内部に潜入!
実際にトイレカーのトイレに入ってみましたが、高級なキャンピングカーに備えられるトイレに比べると”本物感”があります。
個室なので、まるで自宅やホテルのトイレにいるような感覚でとても落ち着いた気分になりました。
小型トイレカーのほかにも、トヨタ「タウンエース」をベースとした中型トイレカーでは様式の大便器が3式搭載され、またトヨタ「ダイナ」をベースとした大型トイレカーでは様式大便器が5式搭載となります。
もう1点、モリタのトイレカーの特徴が、IoTシステムです。IoTとは、Internet of Thingsの略称で、日本語では「モノのインターネット化」と表現されることが多い、さまざまなモノのデータをクラウドで集めて解析する考え方です。
トイレカー用IoTシステムでは、清水/汚水の分量、非常ボタン作動、GPSによる位置情報、バッテリー残量、空室状況、使用頻度による稼働状況、凍結対策としての外気温などのデータをクラウドで解析し、その結果を民間事業者や地方自治体がデータを参照できたり、メールで通知を受けたりできます。
また、避難所などでの掲示板(サイネージ)でも、そうした情報を表示できるシステムになっています。
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モリタの展示ブースには、小型トイレカーのほかにも、洪水などに対応した油圧駆動式の小型排水ポンプユニットや電動式の排水ポンプ車、完全防水で持ち運びでき、3100Whの大容量リチウムイオン二次電池など、防災・減災対応の新商品が並べられていました。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
子会社のモリタエコノスはバキュームカーの国内シェアトップの会社なんですが。
この車の最大の強みはバキュームカー登録なので下水処理場やし尿処理施設で直接投棄できることだよ。