コロナ禍関係なく「車中泊需要」は高まっている? 多業種が注目の「寢る戦略」 利用次第で思わぬトラブルも増加か
コロナ禍以前からアウトドア需要の高まりにより注目されていた「車中泊」。そうしたなかで、コロナ禍後から車中泊需要は益々高まっているといいます。では、実際に各業界においてその傾向はあるのでしょうか。
車中泊需要は高まっている? 多業種で注目されるワケ
ここ数年、車内で寝泊まりする「車中泊」というものが流行っており、アウトドア業界のみならず、自動車メーカーも車中泊需要に対応する戦略を展開しています。
では、車中泊需要はコロナ禍前後で変化しているのでしょうか。
昨今は自動車業界も、車中泊派ユーザーに着目しています。
ダイハツがおこなった調査において、軽キャブワゴン・軽乗用バンのおもな用途として「レジャー」と回答した人の割合は、2013年の28%から2017年では35%と、増加傾向にあるようです。
そうした背景もふまえて、2021年12月にフルモデルチェンジを遂げたダイハツ新型「アトレー」は、開発段階から車中泊を意識していたといいます。
車中泊需要と新型アトレーの関係について、開発担当者は次のように話しています。
「アトレーを軽ワゴンから商用車仕様へ変更した背景には、ファミリー層が『タント』に移行したことが挙げられ、昨今はレジャーや車中泊などで、荷物を多く積むことや、車内の快適性という部分を意識して想定して開発しました。
とくにルーフ部の居住性向上や、窓をはめ込み化することでエンジン始動せずとも換気出来る方法、荷室のフルフラット化や荷室側面の活用方法などにより、車中泊がしやすい空間を作ることができます」
加えて、各メーカーは純正オプションで、快適に車中泊をするためのアイテムをラインナップすることが多くなっています。
さらにECサイトでも車中泊向けグッズが人気で、とくにガジェットの充電や家電の電力供給に便利なポータブル電源は売れ行きが好調だといいます。
以前から車種専用の車中泊純正オプションを販売してきたホンダアクセスの広報担当者は、次のように語ります。
「車中泊でキャンプ、ということに興味関心が高まっている傾向が見受けられますね。
実例としては、テントの片付けが面倒なので車中泊にするとか、女性はテントでは施錠ができないので車中泊をするとかもあるようです。
イベント展示などで紹介していることで車中泊時に活用できるおススメアイテムを知ってもらい、販売店への来店誘因に繋がっている傾向にはあると感じています。
とくに『N-VAN』、『FREED』、『STEPWGN』の車内の窓を全面的に覆う『プライバシーシェード』は好評です。
またルーフコンソールやルーフラックも小物類を入れるのに適していることでユーザーの反応は高いといえます」
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また、スズキ「ジムニー」やマツダ「CX-60」、トヨタ「ノア/ヴォクシー」などさまざまなモデルでも純正用品として車中泊用のマットが設定されているなど、車中泊需要はもはや安定的なものになっているといえそうです。
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