オイル交換をしないままでいると「どうなる!?」 知っておきたい「エンジンオイル交換」のタイミングとは

クルマのメンテナンスのなかでも重要とされる「オイル交換」ですが、なぜ必要なのでしょうか。適切な交換タイミングなど、エンジンオイルについて改めて検証してみましょう。

そもそも「エンジンオイル」とは何のために存在しているのか

 クルマを所有していく限り必要となる行為が「エンジンオイル交換」です。
 
 エンジンオイルとは何なのか。そしてエンジンオイルはなぜ定期的に交換しなくてはいけないのでしょうか。

高性能車ほどエンジンオイルの管理はシビアだ(写真は日産「GT-R」のエンジンルーム)
高性能車ほどエンジンオイルの管理はシビアだ(写真は日産「GT-R」のエンジンルーム)

 定期点検を受けないでいると、愛車のオイル交換を忘れがちになる人も多いのではないでしょうか。

 近年のクルマは壊れにくい事もあり、仮に1、2年交換をしなかったとしても、すぐには問題も生じにくいものかもしれません。

 はじめに「エンジンオイルは何のためにあるのか」という話ですが、「エンジンの潤滑」がおもな目的となります。

 エンジンは多数の金属部品が組み合わされており、高速で回転運動や往復運動を繰り返し、自動車の動力源となります。

 金属部品同士が接触している状況では摩擦が発生し、滑らかな動きができなくなります。

 エンジンオイルは、金属同士の摩擦を軽減する役目を担っています。

 また、エンジンオイルは潤滑作用以外においても、多くの重要な役割を果たしています。

 ピストンリングとシリンダの間の気密を保つ密閉作用や、エンジンの燃焼で発生する熱を吸収する冷却作用。エンジン内部でスラッジや煤(すす)が蓄積されるのを防止する洗浄作用。そして金属表面を保護し酸化を防止する防錆作用と、非常に多岐に渡ります。

※ ※ ※

 では、エンジンオイルは交換をしないでいるとどうなるのでしょうか。

 大きくわけて、3つの能力が低下します。

 ひとつめの要素として、潤滑作用が低下します。

 正常なエンジンオイルは粘性があり、金属表面を保護しつつ摩擦を低減させます。

 しかし劣化で粘性が低下したオイルでは潤滑作用が下がり、金属部品同士の摩擦が防げなくなります。

 エンジン内部の動きが悪くなり、自動車を動かすために余計な力を必要とし、燃費悪化に加え金属部品の摩耗などエンジンの寿命にも影響を及ぼします。

 ふたつめの要素としては、密閉作用が低下します。

 ピストンとシリンダの隙間はピストンリングで密閉はされますが、完全に密着はしていません。

 ごくわずかな隙間があり、その隙間はエンジンオイルによって密封されます。

 ピストンとシリンダの隙間が小さいほど、燃焼過程で発生するエネルギーロスが起こりにくく、エンジンの性能が発揮されやすくなります。

 密閉作用が低下すれば、ロスが増えエンジンのパワーダウンに繋がり、加速が鈍くなるなどの問題が起こります。

 3つ目の要素としては、洗浄作用の低下が挙げられます。

 エンジンは燃焼時にカーボンスラッジという燃えカスが発生し、エンジンオイルに溶け込みます。

 金属の摩擦を潤滑することで生まれる金属粉等の粒子も発生し、これらがエンジンオイルに混入することでオイルは汚れます。

 この汚れがオイルに蓄積されていくと、燃えカスなどを吸収しきれなくなり、エンジン内には汚れが残り続け、正常な動作を阻害することに繋がります。

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