ついにマツダがアウトドアに本気出す!? 都会派「CX-5」がオフローダーにイメチェン! SUV戦略の狙いとは

スタイルだけじゃない! フィールドジャーニーのオフロード性能は?

 実際にCX-5 フィールドジャーニーに乗ってアウトドア気分を味わってみました。今回は東京都心から千葉県房総半島の山間部を目指します。

 まず感じたのは、NVH(ノイズ・バイブレーション『振動』・ハーシュネス『路面からの突き上げ』)に関する性能向上です。

アウトドアでマツダ「CX-5 フィールドジャーニー」が大活躍
アウトドアでマツダ「CX-5 フィールドジャーニー」が大活躍

 2.2リッターディーゼルのSKYACTIV-Dは、加速したときの室内音が商品改良前と比べて明らかに静かになっているのが分かります。また、運転席の足元であるフロアからの微振動もかなり軽減しているため、音と振動という両面からディーゼルを乗っていることを忘れてしまいそうになるほど。

 そのうえ、ディーゼルの特徴である、市街地でも高速道路でも低回転域から太いトルクが発生し、軽いアクセルワークでスムーズに加速するので運転がとても楽に感じました。

 駆動方式が四輪駆動であるため、クルマ全体としてはそれなりの重さ感がありますが、
ずっしりとした重厚感がクルマ全体としての上質感を醸し出しているといえるでしょう。

 山間部に入り、オフロード走行も体験してみました。

 商品改良から加わった、MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT(通常:Mi-DRIVE(ミードライブ)で、オフロードモードに切り替えることで、悪路での走行安定性が増し、安心感が高まりました。

 なお、今回の試乗車にはYOKOHAMA GEOLANDAR A/T(225/65R17)が装着されていました。

 次に、緑地帯の広場にCX-5 フィールドジャーニーを停めて、しばしのキャンプ気分を味わってみます。

 ちょうど日が差してきたので、ポータブルの太陽光パネルを広げてスマホを充電。また、電気ポットをポータブルバッテリーにつないでお湯を沸かして、ゆったりコーヒータイムを楽しみました。

 試乗車には、THULEのルーフキャリアを装着されており、アウトドアなスタイルである点でもキャンプ気分がさらに高まります。

 新色の外装色である「ジルコンサンドメタリック」は、強い太陽光にあたると華やかに、また曇り空のなかではシックなイメージになるなど、光の加減で色が変化。「雄大な自然との調和を表現」したというマツダの説明ですが、まさにその通りだと感じます。

 フロントグリルやヘッドライト、リアコンビライトな、デザインが洗練されており、
フィールドジャーニーは都会派と自然派が見事に両立しているモデルでした。

※ ※ ※

 商品ライフとしては成熟期に入ったCX-5ですが、梅雨の訪れが近づくちょっとした合間に、オフロード色を強めたフィールドジャーニーでアウトドアショートトリップを楽しく過ごすことができました。

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Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。

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