突然の大雨でクルマが浸水&冠水被害に!? 冠水時のドアはなぜ開きづらい? とくに「台風やゲリラ豪雨時」に注意! 体感して分かった対処法とは

JAFの実験で体験した人の声は?

前述の「冠水車のドアの開け閉めが体験できる実証実験」の目的について、前出の担当者は「台風やゲリラ豪雨の前に大雨・集中豪雨によるトラブルを防ぐこと」だといいます。

 体験では、水深60cmの水のなかでクルマのドアの開閉を体験することができますが、実際に体験した人はドアを開けることができたのでしょうか。

 前出の担当者は、実証実験の様子を以下のように振り返ります。

「今回の実証実験では、ドアを開放できた人も数名見られました。

 しかし、シートに座った状態で開けるので力のかけ方が難しかったと話す人もおり、開放できた20代男性でもかなり必死な様子でした。

 成人男性であっても、半数近くが『うわ~無理です』と諦めがちな様子で、10数cm開放できた人でも『車外から水が流れ込む間、どれくらいその状態がキープできるかは自信がない』とのことでした」

 このように、大人の男性であっても60cmの水深では、ドアを開けるのに一苦労なようです。小さな子どもや力に自信のない人では、開放するのはやはり至難のワザといえます。

大雨時にはアンダーパスなどには近づかないほうがいい…写真のようになっている可能性も
大雨時にはアンダーパスなどには近づかないほうがいい…写真のようになっている可能性も

 また、ほかにも体験した人からは、「自分ひとりでも無理なのに、これに子どもが一緒だったら避難は無理ですね」「たかだか60cmの水深の水圧が、予想をはるかに超えていた」「思った数倍もドアがかたくて開かなかった」といった声が挙げられました。

 とくに、「大雨が降ったらとっても怖いなと感じました」「ドアが開かないから逃げられずに車の中で亡くなる方がいるんですね。怖い…」など、冠水車に閉じ込められる恐怖を身をもって感じた人の様子が多く見られました。

 台風やゲリラ豪雨時の運転では、「ちょっとの雨だから」「いつも通ってる道だから」といって安心せず、冠水の危険性を十分に考えるようにしましょう。

※ ※ ※

 また、JAF担当者は、「大雨などの警報が避難警戒レベル4以上の場合は、クルマを使わずに徒歩で避難しましょう」として、そもそもの周囲環境がクルマでの避難に適切な状況かどうかの見極めも重要だといいます。

 警報の内容やアナウンスをしっかりと聞き取り、慌てずに行動するように心がけましょう。

【画像】女性が車内に閉じ込められた!? 冠水したら…アレで窓を割るのが良い? その様子を見る!

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー