「車中泊」体験が大反響! 車内がベッドで寝泊まりできる日産「キャラバン」で観光活性化を狙う訳
車中泊仕様のキャラバンは疲れ知らず!
筆者(桃田健史)は日頃からさまざまなクルマを使ってオートキャンプをしているので、今回も個人所有するポータルブルバッテリーや冷蔵庫、各種LEDライト、寝袋、カーサイトタープ、小型テントなどをキャラバン マルチベッドに積み込んで出かけました。
今回の旅で改めて感じたのが、キャラバンの走りの良さです。
2リッターガソリン車(QR20DE)で、最高出力130馬力/最大トルク178Nmにとどまりますが、7速ATによって車両重量1880kgをしっかり支えてくれました。
そしてハンドリングは、このサイズの商用車としてはとにかく軽快。ステアリングは少ない操舵角でコーナーをスーと曲がっていく感じです。
ブレーキのタッチも操作性がとても良く、ノーマルタイヤでも路面からの突き上げに尖った感じがなく、サスペンションも商用車としては柔軟性にとても優れています。
シートのサポート性や前方視界に対する見切りも良いので、ワインディングでも高速道路でのロングドライブでも、ドライバーと乗員に疲れが溜まりませんでした。
高萩市の車中泊ポイントは、海水で浸食されたダイナミックな景色が印象的な「高戸小浜海岸」や、茨城大学の宇宙科学教育研究センターである宇宙電波館や国立天文台の大きなパラボラアンテナがある「さくら宇宙公園」、さらに山間部のキャンプ場、公共施設、古民家などが設定されていました。
オートキャンプ場ではないので、車外でキャンプグッズを広げるという設定ではありませんでしたが、マルチベッドをいろいろ組み替えながら、楽しい時間を過ごすことができました。
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高萩市・観光商工課の細金満寿さんは「高萩市は令和元年から、豊かな自然を楽しんでいただく、アウトドアの町としての観光をアピールしているのですが、市内にオートキャンプ場や道の駅、また大型ホテルもないため、車中泊の可能性を探っているところです」と、車中泊に対してとてもポジティブな姿勢を示しています。
今回の実証試験の結果を踏まえて、高萩市での車中泊に対する観光パッケージや、利活用に対するルール作りなどが進められることになります。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
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