EV普及の本命来るか 日産「新型軽EV」20日発表! 2021年度決算は3期ぶり黒字 今年は「2010年に続く重要な年」に!?

日産が2021年度連結決算を発表。営業利益・純利益とも黒字に転換しました。2022年は、2010年に続き日産にとって重要な年と位置付けているといいます。また、軽自動車EVの発表も予告しました。

2022年度の売上高見通しは10兆円

 2022年5月12日、日産が2021年度通期決算を発表しました。

日産が2019年に公開した軽自動車クラスのEVコンセプトカー「ニッサン IMk」
日産が2019年に公開した軽自動車クラスのEVコンセプトカー「ニッサン IMk」

 販売台数は前年度比4%減の387万6千台で、うち日本は前年度比10%減の42万8千台でした。

 売上高は前年度比5620億円増の8兆4246億円、営業利益は前年度比3980億円増の2473億円、純利益は前年度比6642億円増の2155億円となり、3期ぶりに黒字に転換しました。

 売上高営業利益率は2.9%となり、マイナス1.9%だった前年度から4.8ポイント改善しています。

 2021年度は、長引く新型コロナウイルスの感染拡大や半導体の供給不足、原材料価格の高騰など、外部要因の影響が響き厳しい状況が続いたものの、米国の良好な市場環境に加え、グローバル規模で販売の質向上を継続させたことや、主要な新車の台当たり売上高が大きく向上。さらに財務規律と固定費の管理徹底が奏功し、収益は前年度比で大きく改善したといいます。

 2022年度の業績見通しは、想定為替レートをドル112円、ユーロ131円とし、販売台数は3.2%増の400万台に。

 売上高は18.7%増の10兆円、営業利益は1.1%増の2500億円とし、一方で純利益は30.4%減の1500億円としています。

 2021年度に続き、半導体不足やウクライナ情勢、中国のロックダウン(都市封鎖)などにより原材料価格や物流費の高騰、不安定な部品供給は、さらに厳しくなると予測しているといいます。

 日産は“EVのゲームチェンジャー”と位置付ける全固体電池や、自動運転に欠かせない次世代LiDAR技術の研究・開発を進めるとともに、来週の2022年5月20日14時から、新型軽自動車EVを発表すると明らかにしました。

 アシュワニ・グプタCOO(最高執行責任者)はオンライン会見で、2022年度の展望について次のように話しています。

「(5月20日発表予定の)新型軽EVとともに、SUVタイプのEV『アリア』、コンパクトカーの『ノート』『ノートオーラ』の4モデルが2022年の成長の柱となります。

 日産としては、世界初の量産EV『リーフ』を発売した2010年に続き、アリアと軽EVが登場する2022年はEVの“革命の年”として重要です」

 内田誠社長も「アリアは日産の電動化を代表するモデルとして投入します。近く発表する軽EVも、手の届く価格のEVとして対応できることをうれしく思っています」とし、クルマの電動化に引き続き注力していく姿勢を見せました。

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