長さ1.5倍の新トンネルで甲府~河口湖が5分短縮! 国道137号“御坂越え”区間で進む計画

国道137号の新御坂トンネルの区間で、長さが現行の約1.5倍となる「新たな御坂トンネル」の計画が進んでいます。そんな3代目御坂トンネルの詳細とは……。

新御坂トンネルの直下に新たなトンネル

 山梨県内を走る国道137号(御坂みち)で、長さが現在の約1.5倍におよぶ新たな御坂トンネルの計画が持ち上がっています。

新御坂トンネルの河口湖側坑口。大型車の利用も多い(画像:山梨県)
新御坂トンネルの河口湖側坑口。大型車の利用も多い(画像:山梨県)

 国道137号は、山梨県の富士吉田市から御坂峠を越えて、甲府盆地の笛吹市へと至る道路です。

 富士北麓地域と甲府都市圏を南北に結ぶ重要路線であり、かつて甲州街道の笹子峠越えの道(山梨県大月市・甲州市)が近代化されるまでは、東京と甲府を結ぶメインルートに指定されていた期間もありました。

 御坂峠をくぐるトンネルは、まず1931年に御坂隧道(ずいどう、396m)が開通。1967年にはさらに麓の位置に、2代目となる新御坂トンネル(2778m)が開通しています。この新御坂トンネルは、開通当初は有料でしたが1994年に無料開放されました。

 現在、新御坂トンネルの区間は、1日あたり約1万6600台が通行。そのうち大型車は約2100台を占めており、甲府都市圏~富士北麓地域や、山梨県~静岡県東部地域の物流ルートとしても機能しています。

 そんな新御坂トンネルですが、2020年3月に「新たな御坂トンネル」のルート案が山梨県から示されました。

 新ルートは総延長5540mで、現在の新御坂トンネルのほぼ直下に、長さが約1.5倍となる4619mのトンネルを新たに掘るというものです。

 現道は曲線半径150m未満の急カーブが12か所、勾配8%(特例値)超が3か所と走りにくく、2016年までの10年間には124件の死傷事故が発生。冬にはスリップ事故やスタック車両による通行止めなども頻発しています。

 さらに新御坂トンネルは開通から55年が経過しており、鉄筋の露出や多くの箇所からの漏水、路面の浮き・傷みといった老朽化が深刻化しているといいます。

 また今後、静岡県側では新東名高速が、山梨県内でもリニア中央新幹線の建設が進められています。

 新たな御坂トンネルは、これらの課題や将来の物流・観光ニーズの増加を見据えて整備されるというものです。

 新ルートは、ガソリンなどを運ぶ危険物積載車両が通行できるようトンネルの長さは5000m未満とし、設計速度60km/hの地域高規格道路に準じた規格とするため、曲線半径は200m以上を確保、最急勾配は8%以下などといった方針で検討されました。

 示されたルート案は、急カーブや急勾配はすべて解消され、災害危険個所もすべて避けたものとなっています。

 所要時間は、現在の新御坂トンネルより約5分短縮される見込みです。

 2020年11月に開かれた第2回整備検討会では、ルート案の坑口など詳細や調査を今後進めていくことを確認。

 2022年度には、この区間が地域高規格道路「甲府富士北麓連絡道路」の一部として、山梨県を事業主体とする国補助事業に選ばれ、計画が進められています。

【画像】さらに走りやすく!国道137号「新たな御坂トンネル」の位置と、新御坂トンネルの老朽化状況(8枚)

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