春夏も「男性は交通事故に要注意!?」歩行者の服装色を日産バーチャル研究所が調査 結果から何が見えた?
日産のバーチャル研究所が、歩行者の服装の色に関する調査をおこないました。結果では、男性が交通事故に遭いやすい傾向にあるということがわかりました。
「歩行者の服装色に関する調査」の結果は?
日産のバーチャル研究所「交通安全未来創造ラボ」が、交通事故防止のための「歩行者の服装色に関する調査」の結果を発表しました。
調査は、2021年3月17日から4月1日までの期間に、インターネットで20歳から95歳までの男女各1500人にアンケートを実施。
交通事故を防ぐために、歩行者はドライバーに気付かれやすい明るい色の服装で外出することが推奨されていますが、どの程度目立つ、または目立たない服装なのかを調べました。
交通安全未来創造ラボは、高齢者や子供、過疎地に住む人、訪日外国人といった生活や移動に不安や不自由を抱えている人らに寄り添い、交通死亡事故ゼロや多様性を確保した交通社会を実現するために立ち上げたインターネット上のバーチャル研究所です。
昨今、問題となっている高齢ドライバーによる交通事故の人的要因の8割以上が「発見の遅れ」で、加齢に伴う認知・身体機能の低下が一要因と考えられています。
今回のアンケート調査の結果では、回答者の衣服、靴、鞄など、ほとんどのアイテムの半数前後がモノトーンだとわかりました。
色の傾向は、ジャケットやコートといった上着、パンツ、鞄はブラック、シャツやブラウスなどのトップスはホワイトがもっとも好まれていました。
いずれのアイテムも、秋冬シーズンの方がブラックの割合が高くなったといい、ブラックやダークトーンを合わせると、冬用のコートは45%、パンツは47%、靴は51%になりました。
つまり秋冬の外出着の半数程度が明度や彩度が低く、つまり視認しにくいカラーということになります。
交通安全の視点では、明度や彩度の高い服が推奨されていますが、明度の高いホワイトは多いものの、彩度の高い鮮やかな色はどのアイテムも3%以下という結果でした。
また、春夏シーズンではホワイトのシャツやブラウスが多かったのですが、春用コート以外はブラックが多いということもわかりました。
通勤時のアウターで「ブラックをよく着る」と答えた割合は、冬用コートだと男性40%、女性34%、春用コートだと男性30%、女性17%でした。
つまり暗めの服の割合は、女性は春になると減りますが、男性はあまり変わらないということがうかがえます。意識的に明るいカラーの衣服を着るよう心掛けた方が良いかもしれません。
一方、ドライバーは、歩行者が上着を羽織る寒い時期は、暗い衣服の人も増える傾向にあるため、薄暗くなったら早めにヘッドライトを点灯させるなど、より注意して運転することが重要です。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。