日産「シーマ」34年の歴史に幕!? 「フーガ」と共に生産終了か 残すは「スカイライン」のみになる?
日産が高級セダン「シーマ」「フーガ」の生産を終了するとの新聞報道が流れ、日産車ファンを中心に動揺が走っています。果たして日産の高級セダンはどうなっていくのでしょうか。
ついに日産「シーマ/フーガ」に生産終了報道流れる
2022年3月31日、新聞朝刊に「日産 シーマ/フーガ生産終了」のスクープ記事が載り、SNSなどで話題を呼びました。
日産の高級セダンとなる「シーマ」と「フーガ」とはいったいどんなクルマなのでしょうか。
現在販売されているシーマは、2012年に登場した現行型で5代目です。価格は823万1300円から933万1300円(消費税込、以下同)。2022年3月現在、日産で売られるセダン車のなかでもっとも高級なモデルとなります。
1988年に登場した初代シーマは、400万円台という当時としては高額な価格設定にもかかわらず、バブル景気真っ只中ということもあって年間3万台以上も販売。「シーマ現象」という流行語を生みだしたほどです。
いっぽうのフーガは、2009年登場の2代目(Y51型)が10年に渡り生産を続けています。価格は502万7000円から723万981円で、やはり高級車の位置づけです。
実は5代目シーマも、このY51型をベースに造られています。フーガのホイールベースを延長し後席空間を拡大させたほか、内外装の質感をさらに高めたモデルとなります。
フーガの元をたどれば、日産の高級車「セドリック」(1960年から2014年)/「グロリア」(1959年から2004年)につながります。
なお、シーマの各歴代モデルも、それぞれ当時のセドリック/グロリアをベースに開発されています。
今回の新聞報道によれば、日産はシーマ/フーガ後継車開発の中止を決定したとあり、その開発資源を新たな電気自動車などの電動化モデルに割り当てるとしています。
もし報道が事実だとすれば、戦後間もないころから60年以上に渡り脈々と続いてきた日産高級車の歴史が、ここで絶えてしまうことになります。
シーマ/フーガのライバル車には、トヨタ「クラウン」やホンダ「レジェンド」がありますが、レジェンドは販売不振や生産工場閉鎖の影響などにより、2022年1月に販売を終了したばかりです。
いっぽうクラウンは、1955年登場の初代から70年近くに渡り続くトヨタの代表的ブランドとして今も君臨しています。
しかしこちらもここ数年は、トヨタの高級ブランド「レクサス」台頭に伴い販売規模も縮小傾向。
これまでの新聞報道ではモデル廃止などの噂があがるなど、今後の動向には目が離せない状況にあります。
SNSでは「日産のフラッグシップがなくなるのは悲しい」、「昔憧れていた」と販売終了を嘆く声があるいっぽう「10年間モデルチェンジなしで売れないのは当然」「昔は見かけたけど今はレクサスばかり」と冷静なコメントも散見されます。
まだ売ってたのか(笑)