「輸入車は燃費が悪い」は過去の話? ガソリン車なら国産と良い勝負!? 輸入車の燃費事情とは
「輸入車」というと贅沢品のイメージが強く、日本に導入されるのは大排気量エンジン搭載や、小さくてもスポーティさを強調したモデルが中心でした。その影響もあってか「輸入車は燃費が悪い」と思われがちですが、実際はどうなのでしょうか。
近年の輸入車の燃費はどうなっている?
自動車大国である日本には、数多くの国産自動車メーカーが存在します。その一方で、海外メーカーのクルマも輸入されており、「輸入車」の販売台数も年々増加しています。
いまでは一般的になった輸入車ですが、かつては贅沢品のイメージが強く、日本に導入されるモデルのほとんどは上級グレードやパワフルなエンジンを搭載したモデル中心でした。
国産車との差別化を図るためにも、大排気量エンジンを搭載したり、スポーティさを強調したモデルを中心に据えたラインナップになりがちだったことから、「輸入車は燃費が悪い」というイメージが根強く残っているようです。
実際、輸入車は燃費が悪いのでしょうか。最近の輸入車の燃費事情に迫ります。
EU(欧州連合)は「2030年までには2021年比で37.5%のCO2削減」さらには「2035年までにすべての新車のゼロエミッション化」という目標を掲げ、これに追随する形で日本も「2030年までにカーボンニュートラル実現」を目指しています。
これまで日本で販売される輸入車は高級感やスポーティさ、ハイパワーをアピールするモデルが主流。燃費に特化したグレードなどは本国のみで販売され、日本未導入のケースが多かったのも事実です。
輸入車の燃費について、都内にある輸入車専門店K店長に聞いてみました。
「ガソリンエンジンの性能で見ると、極端に燃費が悪いクルマは減ってきていると思います。
ただし欧州車の場合はクリーンディーゼルを優先させた期間があり、ガソリンエンジンの効率アップに尽力してきた国産車のエンジンに一日の長があるといえるでしょう」
また海外は広い国土と隣国とは地続きという環境ゆえに長距離でも快適なパワーを重視する傾向がありましたが、それでも最近の輸入車の燃費はかなり改善されているようです。
「輸入車の場合、想定されるスピード域が国産車よりも高めになっていると思われますが、高速道路では燃費も伸びますので、燃費が悪いという印象はあまりないと思います」(中古車店 K店長)
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近年欧州では、燃費規制、いわゆるCAFE規制があるのと、ディーゼル車は排出ガス規制が厳しくなったことからダウンサイジングのガソリンエンジンが増加。
さらに、これに加えて、ハイブリッド車のほかプラグインハイブリッド車、BEVなども増えるなど、クルマの電動化が進んでいます。
ゴルフ6の1.2リッターはスイフトの1.2リッターとあまり燃費が変わらない印象だけど、もしかしたら変速機(DSG)を日本向けのセッティングにしているというのもあるんじゃないかな。
高速道路を走っていなくても結構すぐに7速まで使い切る印象だし。