トヨタ「C-HR」はSUVの皮を被ったクーペだった!? 悪路よりもスポーツ走行! 斬新スタイルの魅力とは
クーペスタイルを採用するSUVとして人気を得たトヨタ「C-HR」。スタイリッシュなデザインがゆえに居住性が犠牲になっているといわれますが、そんなC-HRの本当の魅力はどんなところにあるのでしょうか。
斬新なクーペSUVスタイルが特徴のトヨタ「C-HR」
新型コロナ禍の影響で半導体不足が解消されておらず、そのため新車の製造がストップするなど、納期遅れが発生しています。
その影響は中古車市場にも及んでおり、すぐに乗れる中古車を購入する人が増加。人気車などはオークションの落札価格も跳ね上がるというプチバブルに近い状態になっています。
ブームとなっているSUVも、中古車であれば出費を抑えて乗ることが可能ですが、新車気分も味わいたいとなると、登場からあまり年数が経っていないモデルを狙うのが良いでしょう。
そんな条件にピタリと当てはまるのが、トヨタ「C-HR」です。
C-HRは、コンパクトかつクーペに近いスタイリッシュなデザインのSUVとして2016年12月にデビューし、2017年の年間登録台数ランキング(日本自動車販売協会連合会)ではSUVジャンルのトップを記録するほどの人気を獲得しました。
昨今はほかの新型車の勢いに押され気味ですが、それでも、誰が見てもかっこいいと思わせる斬新なスタイリングは健在です。
C-HRとは一体どんなモデルなのでしょうか。その魅力に迫ります。
2014年のパリモーターショーや2015年のフランクフルトモーターショーなど海外ショーでコンパクトクロスオーバーのコンセプトモデルとして発表。
まるでフルエアロを身に着けたような張り出したオーバーフェンダーや、クーペのように後方に向かって絞り込まれた美しいラインなどコンセプトカーらしい斬新なデザインで登場しました。
2016年のジュネーブモーターショーでは、コンセプトそのままのアグレッシブなスタイルの市販モデルがお披露目され、「トヨタの世界戦略SUV」として100か国以上に展開されることが明らかになっています。
C-HRは、「RAV4」(SUVらしさ)と「プリウス」(HVなど優れた環境性能)と「86」(スポーティさ)をミックスさせたクロスオーバーSUVとして、1.8リッター+モーターのハイブリッド(2WD)と1.2リッターターボ(2WD/4WD)という2種類のパワートレインを採用。
全長4385-4390mm×全幅1795mm×全高1550-1565mmと多少ワイドながらも取り回しやすいサイズ。最小回転半径は5.2mとハッチバック並の取り回しの良さを実現しました。
また、2015年にフルモデルチェンジした「プリウス」から搭載が始まった「TNGA」プラットフォームを採用し、フロントに新開発のマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式サスペンションを搭載。フロントに大型スタビライザーを装備するなど、まるでスポーツカーのような開発過程を経ているのも特徴です。
2019年のマイナーチェンジでは、フロントのエアインテークを拡大したり、シーケンシャルウインカーを採用するなどの変更に加え、1.2リッターターボ(2WD)には6速MT(iMT)モデルも追加。
さらにスポーツグレード「GRスポーツ」がラインナップに加わっています。
「現代版セリカを意識した」と聞きました。言われてみると初代ダルマに見えてきました。
無塗装バンパー付けたハッチバック