「新型は乗り心地がいい!」 約17年ぶりに全面刷新で何が変わった? 新型「アトレー」進化の極意とは
新開発CVTにはどのような特徴があった?
ちなみにこのCVTユニットはダイハツ内製で、プーリーなど一部はタントなどに搭載されているエンジン横置きモデル用CVTとも共通化されています。
また、4WDモデルはCVTユニット後方にトランスファーが組み込まれますが、そのトルク制御は電子制御の多板クラッチ式。
実は電子制御式4WDの採用もクラス初で、運転席のスイッチにより「2WD」、前後トルク配分を自動コントロールする「4WD AUTO」、そして4WD固定とする「4WD LOCK」が切り替えできます。
「4WD LOCK」時は多板クラッチを完全につなぐことで、発進時から前後50:50のトルク配分を実現。雪道や悪路での走破戦を最大限に高めます。
「かつてはシンプルで値段を抑えつつ、シンプルルで壊れないことが求められました。しかし、今は乗りやすさも求められるのではないでしょうか」
開発者のそんな言葉が、新しくなったアトレーや新型ハイゼットのキャラクターをよく表しているように思えます。
ちなみにキャブオーバー型で違和感を覚えやすい運転ポジションも先代より自然に感じられました。
ハンドルの角度が立ったことや、ペダルレイアウト&角度の最適化などがしっかり効いているようです。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
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