車の窓ガラスにこびりつく「水アカ」の正体は? 視界不良の危険もある!? 水アカ撃退法とは
ガンコな水アカは専用クリーナーが有効
軽度の水アカはカーシャンプーでも落とすことが可能ですが、ガンコなウロコ状の水アカはそう簡単に落とせません。
どのような対処法があるのでしょうか。前出の洗車専門店のスタッフA氏は次のようにいいます。
「水性の汚れはカーシャンプーでも落ちますが、油性の汚れは落ちにくい酸性の汚れです。そこでアルカリ性の汚れ落としを使うことで中和され、汚れが落としやすくなります。代表的なものだと『重曹』や『セスキ』などです。
最近は『アルカリ性電解水』なども油性の汚れには効果があるといわれていますが、樹脂部分やゴム製品の劣化を進めてしまうのであまりおすすめできません。
それなら台所用の洗剤のほうが使いやすいともいえます。ただ洗い残しがあると新たな水アカの原因となってしまうため、高圧洗浄機などでしっかり洗い流す必要があるという点は注意が必要です。
またウロコ状の水アカは、水性と油性が入り混じっているアルカリ性の汚れなので、中和させて汚れを落としやすくするなら酸性の『クエン酸』などが効果的だと思います」
家庭用のものが代用できるのは便利ですが、思ったような効果が得られない可能性もあります。
それならいっそ、ウロコ状の水アカ落としに特化した専用クリーナーを使うほうが時間の短縮になる場合もありそうです。
「ウロコ状の水アカやこびりついた油膜などを除去するには、やはり専用クリーナーのほうが効果を感じられるでしょう」(洗車専門店 スタッフA氏)
専用クリーナーには大きく分類すると表面の汚れを溶かす溶剤タイプと、研磨剤入りのものがあるといいますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
「状態にもよりますが、溶剤タイプは化学的な分解を促す成分が入ったもので、研磨剤入りと比較すると傷をつけないぶん窓ガラスにも優しいのですが、石油を原料としているものが主流で臭いも強いため、十分な換気をしながらの作業になります。
また、塗装面などに付着したまま長時間放置してしまうとシミの原因になる可能性もあります。
研磨剤入りは、その名の通り表面を薄く研磨して表面を整えるものになります。表面を研磨するのでウロコ状の水アカだけでなく古いコーティングなどを剥がすことができますが、こちらも力を入れ過ぎてしまうと、窓ガラス以外の部分にまで傷をつけてしまうこともあるので、やはり扱いは慎重にしたほうが良いでしょう」(洗車専門店 スタッフA氏)
使い方は、通常の洗車で落ちる汚れを落としてから、専用クリーナーを付属のスポンジなどに適量塗布して、30cmから40cm四方を目安に縦横均一に擦ります。
その際、表面についた水アカや古いコーティングが残っていないか、ところどころ水をかけてチェックしながら作業すると削りすぎを抑えられるそうです。
「表面を専用クリーナーでキレイにしたあとは、そのまま放置せずに必ずコーティングしてください。
研磨剤入りクリーナーは目立たない傷を作って表面を整えているので、新たにコーティングして表面を保護することで、長期間クリアな視界を確保できると思います」(洗車専門店 スタッフA氏)
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ウロコ状の水アカは、通常の洗車では落ちにくいため、ついついゴシゴシと擦ってしまいがちです。
家庭用洗剤や重曹・クエン酸などは手軽に手に入るので使いやすい反面、効果が限定的な場合があります。
その点、専用クリーナーは効果を実感しやすくおすすめではありますが、しっかり洗い流さないと新たなシミの原因にもなることは気を付けたいポイントです。
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