軽自動車の「ターボ」と「NA」どっちが良い? 街乗りならNAで十分!? ターボを選ぶメリットは?
軽にターボってホントに必要? オーナーに聞いてみた!
実際に軽自動車に乗っている人は、何を基準にターボかNAかを選択したのでしょうか。
ホンダ「N-ONE」に乗っているTさん(40代・女性)は、市街地メインながら高速の利用も考えてターボエンジン搭載モデルを選択したそうです。
「普段は娘とふたりで乗ることが多いのでNAでも良いかなと思いましたが、高速での快適性を考えてターボを選びました。
機械に詳しくないのですが、燃費も想像以上でしたし、加速がいいので流れにも乗りやすいのでターボでよかったと思いました」

ただし、ターボ特有のオイル交換の頻度の高さは面倒な部分。また1回のオイル交換は数千円程度とはいえ、NAより多い出費が唯一のデメリットに感じる部分だといいます。
「だって半年もしないうちにオイル交換しなくちゃいけないんですよ。故障して欲しくないのでディーラーの担当者にいわれるまま交換していますが、次はNAでもいいかなと思っています」(N-ONE オーナーTさん)
神奈川県のH整備士は社用車兼代車としてスズキ「MRワゴン」を所有しており、こちらもスムーズな走りを求めてターボモデルを購入したそうです。
ただし使いかた(乗りかた)によってはNAでも十分な人もいるといいます。
「代車や社用車として活用しているのですが、普通車に乗り慣れている人にはNAの非力さはストレスになるでしょう。
MRワゴンは車重も軽め(880kg)なのでNAでもそれなりに走るとは思いますが、加速感や高速巡航などで軽自動車の非力さを感じることもあるかと思い、ターボにしました」
H整備士が指摘する通り、普通車に乗り慣れた人にとって、車内の狭さ以上にストレスを感じるのが加速性能や高速巡航性能です。
燃費は優秀でも、信号からの走り出しなどで回転数は上がれども速度がついてこない点は、軽のNAエンジンのデメリットといえるでしょう。
人気のスーパーハイトワゴンなどは車重が1トン前後あり、多人数乗車するとさらに重くなります。NA特有の低速トルクの細さではパワー不足は否めません。
「最近のターボは低速からトルクを生み出すロープレッシャー型が中心になっていて、昔のハイパワーターボのように扱いにくいなんてこともありません。
オイル交換の頻度は高めですが、そもそも市街地でストップ&ゴーを繰り返したり、高速で目一杯アクセルを踏むケースが多ければ、それだけでシビアコンディションといえます。ターボエンジン搭載車は早目のサイクルでオイル交換するのがおすすめです」(H整備士)
H整備士いわく、軽自動車のオイル交換は、NAは1万km前後、ターボはできるなら3000kmから4000kmごとのオイル交換がおすすめだそうです。
「市街地での買い物や短距離走行がメインならNAで十分な人も多いと思います。一方で長距離移動が多い人や、普通車から軽自動車に乗り換える場合は、ターボのほうがいいと思います。
加速感や高速巡航などで軽自動車の非力さをあまり感じないで済みますから」(H整備士)
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軽自動車は税金が安く車重も軽いのですが、やはり必要なときに十分な加速が得られなかったり、坂道でのパワー不足を感じやすいため、ターボを選択する人も多いでしょう。
ただ、NAの素直さは捨て難い魅力でもあり、購入するときは、どのような使い方をするかによって選択するのが良さそうです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。












































